フライドチキンの恐竜学 食卓の骨には進化のナゾがつまっている (サイエンス・アイ新書) の感想
参照データ
タイトル | フライドチキンの恐竜学 食卓の骨には進化のナゾがつまっている (サイエンス・アイ新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 盛口 満 |
販売元 | ソフトバンククリエイティブ |
JANコード | 9784797346947 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
この本を見つけたとき書名に引いてしまったが、脊椎動物の進化が好きな私に、何となくピンと来るものがあり購入した。
ざっと一読して分かったのは、この本は非常に真面目に、かつ門外漢にも分かり易く書かれた価値ある鳥類進化学の一般書であり、鳥類愛好家やバードウオッチャー(専門家と完全な素人の中間に位置する人たち)が読んで、十分、納得できる本ということである。
たとえば、
「アヒルとバリケンは、どう違う?」なんて突然聞かれたら、かなり鳥に詳しいと自認している人だって絶句してしまいそうだ(p.115)。
哺乳類にだけはなくて、他の脊椎動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類)にはある目玉の骨、強膜骨 sclerotic bone(p.132〜)。 これも、鳥類や魚類の骨格図を見て、変な目をしているなあと思っただけで長年見過ごしている人(私のように)が、いる筈だ。
一々、挙げていくときりがないが、「鳥好き」を自認する人たちが本書を読めば、何ヶ所も「ああ、そうだったのか」と、本質的な動物学・鳥類学の知識が増えて嬉しくなるのは間違いない。
バードウオッチャーや鳥好きの人の書棚に、お勧めの1冊である。
この本で惜しいのは、B級雑学本のような書名と装丁。 確かに本書はニワトリの骨を題材に話が展開するのだが、これで大変損をしている。 手に取ってもらえなければ、折角のいい本も埋もれてしまう。 これは出版社の責任だ。
ざっと一読して分かったのは、この本は非常に真面目に、かつ門外漢にも分かり易く書かれた価値ある鳥類進化学の一般書であり、鳥類愛好家やバードウオッチャー(専門家と完全な素人の中間に位置する人たち)が読んで、十分、納得できる本ということである。
たとえば、
「アヒルとバリケンは、どう違う?」なんて突然聞かれたら、かなり鳥に詳しいと自認している人だって絶句してしまいそうだ(p.115)。
哺乳類にだけはなくて、他の脊椎動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類)にはある目玉の骨、強膜骨 sclerotic bone(p.132〜)。 これも、鳥類や魚類の骨格図を見て、変な目をしているなあと思っただけで長年見過ごしている人(私のように)が、いる筈だ。
一々、挙げていくときりがないが、「鳥好き」を自認する人たちが本書を読めば、何ヶ所も「ああ、そうだったのか」と、本質的な動物学・鳥類学の知識が増えて嬉しくなるのは間違いない。
バードウオッチャーや鳥好きの人の書棚に、お勧めの1冊である。
この本で惜しいのは、B級雑学本のような書名と装丁。 確かに本書はニワトリの骨を題材に話が展開するのだが、これで大変損をしている。 手に取ってもらえなければ、折角のいい本も埋もれてしまう。 これは出版社の責任だ。