古事記 弐: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ) の感想

壱は古事記上巻ですが、
こちらの弐は中巻と下巻を一冊にまとめてあります。
なので参はありません。これで古事記は完結です。

同じページ数で二巻分ですから
どうしても要点のみとなってしまい
感情移入する前に「はい次、はい次」
と次の代の天皇の話に移ってしまい
結局最後に物足りなさだけが残ってしまいました。

個人的にはヤマトタケルノミコトのエピソードを楽しみにしていたのですが
（表紙中央で剣を持っているのがヤマトタケルノミコトです）
もう少しふくらませて描いていただきたかったです。
美少女に変装して敵方に紛れ込むというくだりはちゃんとあったのでよかったですが。

不満点ばかりという点では★二つですが
中・下巻をコンパクトにまとめて、
というムチャブリにもしっかり対応、
スッキリ収められた里中先生に敬意を表して
★三つといたします。お話そのものは大変分かり易い物でした。

・マンガ古典文学シリーズをフルコンプしたい
・里中先生の作品はすべて持っていたい
・ここまできたら古事記を最後まで読みたい

方にはおすすめします。