新TOEIC(R) TEST 文法・語彙 出るとこだけ！問題集 の感想

本書に書かれている鉄則を知ると、ほとんどの問題において、何が問われているのかが、瞬時にわかるようになりました。

各テストで制限時間が設定されており、part5で40問。part6で12問。合わせて52問を20分で解かなくてはいけません。
普通に解いたら、TOEIC600点程度の実力では、この制限時間を守って解くのは不可能だと思います。少なくても私は無理でした。せめて30分は欲しい・・。
文法問題だけであれば、可能ですが、半分は語彙問題。特にpart6はその傾向が強いです。（本文の内容から推測しなければいけません）

本書に書かれている“鉄則”を理解するだけでは、本書で設定されている制限時間内で解くのは困難です。
文法だけでなく、語彙力や速読力などリーディングにおける総合力がかなり高くなければ難しいと思います。

逆に言えば、本書で設定されている制限時間で解ける方は、総合力がかなり高いと思います。

演習用の教材として、とても効果的な問題集だと思います。ただ、それなりの実力がないと落ち込みます。

前著の「英文法出るとこだけ！」の演習書です。前著の27の鉄則に加えて、やや高度な鉄則が
12個加わり、27の鉄則の復習のためのエクササイズと、本番と同じ形式のパート5・6の模試が
5セット、100の頻出単語とイディオムが付属しています。

私自身は前著でも鉄則は読まずに、本番のためのポイント確認と、直前の調整のための演習書
として使っていました。この本もそういう位置づけで、模試を解く目的で購入しました。感想
としては、模試の問題自体がいまひとつ本番の出題傾向と合っていない印象です。

解答は本番で問われそうなものが並んでいるのですが、問題文がやや読みづらく本番より難し
いです。本番のTOEICでは、出題ポイントがはっきりしていて、解いていても出題者の意図が
分かりやすいのですが、この問題集は、ちょっと問題文自体の意味が取りづらく、パート6の
設問もちょっと安易ではないかと感じました。本番では、本文全体の流れが分かっていないと
間違ってしまうような工夫がされているので。

個人的な感想としては、中村澄子さんの「1日1分」シリーズの方が、本番に近いように思いま
す。前著は比較的ポイントがよくまとまっていたので期待していたのですが、もう少し問題を
練って、内容を濃くして欲しかったです。

ただし、前著で鉄則が自分に合っているな、と感じた方は購入されても違和感は少ないのかも
しれません。0