京都坪庭拝見 (SUIKO BOOKS 145) の感想
参照データ
タイトル | 京都坪庭拝見 (SUIKO BOOKS 145) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 水野 克比古 |
販売元 | 光村推古書院 |
JANコード | 9784838103836 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 画家・写真家・建築家 » 写真家 |
購入者の感想
水野克比古氏による、神社仏閣・公的施設・私的施設・個人的な町屋などの坪庭を
見事な写真で見せてくれます。
坪庭と言っても広く伸び伸びとした庭から、町屋の狭い空間を洗練された配置で表現
しているものまで、すべてに私は圧倒されました。
NHKの番組で、老舗・俵屋旅館のオーナーの方がご自身の坪庭を四季折々設えるにあたり
《風の流れ》を大切にされている事に感銘を受けました。
春夏には、各部屋に明るい日差しとさわやかな風を坪庭がよびこみ。
秋冬には、各部屋に坪庭で暖められた日差しと風が流れ込む。
京都の町屋の坪庭は、そこに住む人たちに寄り添い四季の移ろいを教えてくれる。
とてもよく考えられた庭のありかたです。
〈私のお薦め〉
・表紙の「建仁寺」の新緑の美しさ。39ページの秋から冬にかけての紅葉の美しさ。
春と秋の二度の愉しみ方を発見しました。
・36ページの「南陽院」の紅梅、木の枝のながれが参考になりました。
・85ページの「梶古美術」の庭は、石燈籠を中心に究極のモダンな剪定方を見せて頂きました。
・113ページの「月桂冠大倉記念館」の燈籠・シガシラ・カエデ・サツキなどの配置が可愛く
真似したくなる(できませんが)庭でした。
この本のすべての写真は、今の私にとって参考になる庭の在り方を教えてくれました。
父の残してくれた庭をどのようにしていけばいいのか、本当に悩んでいました。
しかしそれは、この本のなかにありました。
「日差しをふんだんに取り込み、風を流す」そこに住む私たちも、木も花もみんなが喜ぶ庭。
先日観た『パンとスープとネコ日和』の中で、若いご住職の方が言っていたことを思い出しました。
「みほれるより、みてらくな気分になれる庭」・・父の目指していた庭とは違うかもしれない
けれど。私は私のできる範囲でやっていこうと思いました。
とりあえずは、枝のながれを見極めて、木の下をよどまないように気をつけること。
この本は、多くの名だたる職人の方が心を込めて造りあげた庭です。癒されるとともに、私の
見事な写真で見せてくれます。
坪庭と言っても広く伸び伸びとした庭から、町屋の狭い空間を洗練された配置で表現
しているものまで、すべてに私は圧倒されました。
NHKの番組で、老舗・俵屋旅館のオーナーの方がご自身の坪庭を四季折々設えるにあたり
《風の流れ》を大切にされている事に感銘を受けました。
春夏には、各部屋に明るい日差しとさわやかな風を坪庭がよびこみ。
秋冬には、各部屋に坪庭で暖められた日差しと風が流れ込む。
京都の町屋の坪庭は、そこに住む人たちに寄り添い四季の移ろいを教えてくれる。
とてもよく考えられた庭のありかたです。
〈私のお薦め〉
・表紙の「建仁寺」の新緑の美しさ。39ページの秋から冬にかけての紅葉の美しさ。
春と秋の二度の愉しみ方を発見しました。
・36ページの「南陽院」の紅梅、木の枝のながれが参考になりました。
・85ページの「梶古美術」の庭は、石燈籠を中心に究極のモダンな剪定方を見せて頂きました。
・113ページの「月桂冠大倉記念館」の燈籠・シガシラ・カエデ・サツキなどの配置が可愛く
真似したくなる(できませんが)庭でした。
この本のすべての写真は、今の私にとって参考になる庭の在り方を教えてくれました。
父の残してくれた庭をどのようにしていけばいいのか、本当に悩んでいました。
しかしそれは、この本のなかにありました。
「日差しをふんだんに取り込み、風を流す」そこに住む私たちも、木も花もみんなが喜ぶ庭。
先日観た『パンとスープとネコ日和』の中で、若いご住職の方が言っていたことを思い出しました。
「みほれるより、みてらくな気分になれる庭」・・父の目指していた庭とは違うかもしれない
けれど。私は私のできる範囲でやっていこうと思いました。
とりあえずは、枝のながれを見極めて、木の下をよどまないように気をつけること。
この本は、多くの名だたる職人の方が心を込めて造りあげた庭です。癒されるとともに、私の
京都を舞台に、100近い坪庭の写真が収録されている。撮影及びテクストの執筆を手掛けるのは、京都で庭園や四季の花を撮り続けてきた写真家、水野克比古氏。
本書を読み終えても、坪庭をどう鑑賞すればよいのかという難しさはあまり払拭されないかもしれないが、それでも再び1ページ目に戻って、ページをめくりたくなる。短いながら、鑑賞のポイントを示唆してくれるコメント文もありがたい。
寺院の坪庭では、思想的な含意を持つ庭のデザインが多いのに対し、時代が進み、町家の坪庭になると、純粋に自然を愛でるデザインへとシフトしていくのが興味深い。
コンパクトなボリュームの中に、簡略化してエッセンスを凝縮した本書は、それ自体、一つの坪庭のような構成である。
本書を読み終えても、坪庭をどう鑑賞すればよいのかという難しさはあまり払拭されないかもしれないが、それでも再び1ページ目に戻って、ページをめくりたくなる。短いながら、鑑賞のポイントを示唆してくれるコメント文もありがたい。
寺院の坪庭では、思想的な含意を持つ庭のデザインが多いのに対し、時代が進み、町家の坪庭になると、純粋に自然を愛でるデザインへとシフトしていくのが興味深い。
コンパクトなボリュームの中に、簡略化してエッセンスを凝縮した本書は、それ自体、一つの坪庭のような構成である。
京都の写真家として有名な著者による「坪庭」の写真集です。御所を始めとする有名所から、町屋、街中のお店まで、様々な所の「坪庭」が、氏の美しい写真と説明で解説されています。「坪庭」に関する写真集は、これまでもあったのですが、大型で高価なものが多かったので、今回の出版は嬉しい限りです。
「坪庭」は、小さい空間に、大きな宇宙を表現するもので、簡素でありながらながら、時には、大庭園以上の美しさ・感慨をいだかせてくれるものであり、十分、楽しめました。「拝見」というタイトルも、「少し、覗かせていただきました」という感じで、「坪庭」にふさわしくていいですね。
「庭園」ファンにはお奨めの1冊です。
「坪庭」は、小さい空間に、大きな宇宙を表現するもので、簡素でありながらながら、時には、大庭園以上の美しさ・感慨をいだかせてくれるものであり、十分、楽しめました。「拝見」というタイトルも、「少し、覗かせていただきました」という感じで、「坪庭」にふさわしくていいですね。
「庭園」ファンにはお奨めの1冊です。