ミクロ経済学をつかむ (テキストブック「つかむ」) の感想

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参照データ

タイトルミクロ経済学をつかむ (テキストブック「つかむ」)
発売日販売日未定
製作者神戸 伸輔
販売元有斐閣
JANコード9784641177000
カテゴリビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » ミクロ経済学

購入者の感想

以前にマンキューの入門経済学という本を読んだが、
その後ミクロにちょっと興味ができて
この本を買いました。
結論から言って、結構満足しています。
経済学を学びはじめたばかりの人々にお勧めです。

経済学部に入学したけど数学が苦手っていう人が一番はじめに取り組むのに適したミクロのテキスト。

本書は約300ページとミクロのテキストとしてとりわけ薄いってことはないですが、カバーしている領域は他のテキストと比べると非常に狭いです(本書は全体の8割5分が部分均衡分析の説明!)。

目次を見ていただくとわかりますが、本書は近年ミクロの中心分野になっているゲーム理論はおろか、不完全競争や外部性なども最後の章でちょっこっと記述があるだけです。

ということでミクロ経済学の全体像を俯瞰するという点では本書は不十分と言えます。

ですが扱う分野を思い切り絞ったことで、消費者行動や企業行動の説明をこれでもかというくらい非常に丁寧な記述を可能にし、初学者でもじっくり読めばしっかり理解して消化していくことができるつくりになっています。

本書は数学を徹底的に排除しているので、数学の素養が多少でもある人には回りくどく感じるかもしれません。ただ個人的にはテキストを書かれる教授が想定している学生の数学力と実際の学力(ボクだけ?(笑))にはギャップがあることが多いことを考える(文献案内にも挙げられている神谷・浦井先生の『経済学のための入門』をご覧下さい(笑))と、このような一切数学を排除したアプローチも非常に価値のあるもの*だと思います。

*もちろん経済学を本格的に勉強する場合には、数学は必要不可欠です。

《おまけ》 本書の最後に文献案内があります。挙げられている教科書はいずれも名著ですが、本書とは随分ギャップがあるように思います(・ω・`)

個人的には本書の次にやる(日本の)テキストとしては荒井先生の『ファンダメンタルミクロ経済学』あたりがいいのではないかと思ってみたり。

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