ドビュッシー (作曲家・人と作品シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | ドビュッシー (作曲家・人と作品シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 松橋 麻利 |
販売元 | 音楽之友社 |
JANコード | 9784276221895 |
カテゴリ | 芸術一般 » 美術史 » 西洋美術史 » 現代美術 |
購入者の感想
評伝なのに、というのも妙だが、この本はとにかく読ませる。
レッスンに遅刻しては走り込んでくる少年時代から始まって、自分を信じて疑わなかった不遜な天才の姿、同時代の芸術家との確執、道ならぬ恋のなりゆきなどが、いきいきと描き出され、リーダビリティに満ちている。
あれほど美しい音楽を生み出したドビュッシーがどうも品性高い人ではなかったらしいとは聞いていたが、ドビュッシーの弱さもまた魅力の一つとして読むことができる。この評伝が彼の音楽を深く愛し理解している人の手になるからか。
ドビュッシーの作品について、さらりと加えられる解説や成り立ちなどにも、読み手はきっと頭も心も揺すぶられるはずだ。この評伝を読了後、私は久々に「牧神の午後」を引っぱりだした。ただ単純に好きだった曲を、このように優れた導き手に導かれて聞き直す喜びは無上だった。
レッスンに遅刻しては走り込んでくる少年時代から始まって、自分を信じて疑わなかった不遜な天才の姿、同時代の芸術家との確執、道ならぬ恋のなりゆきなどが、いきいきと描き出され、リーダビリティに満ちている。
あれほど美しい音楽を生み出したドビュッシーがどうも品性高い人ではなかったらしいとは聞いていたが、ドビュッシーの弱さもまた魅力の一つとして読むことができる。この評伝が彼の音楽を深く愛し理解している人の手になるからか。
ドビュッシーの作品について、さらりと加えられる解説や成り立ちなどにも、読み手はきっと頭も心も揺すぶられるはずだ。この評伝を読了後、私は久々に「牧神の午後」を引っぱりだした。ただ単純に好きだった曲を、このように優れた導き手に導かれて聞き直す喜びは無上だった。