べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ ケアをひらく) の感想

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参照データ

タイトルべてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ ケアをひらく)
発売日販売日未定
製作者浦河べてるの家
販売元医学書院
JANコード9784260332101
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想

購入者の感想

この本を読む以前にみすず書房の「悩む力 べてるの家の人びと」を読んで、とても感動し、「べてるの家」に非常に興味をもつようになって、この本を読みはじめたのだが、この本には実際にべてると25年間にわたって関わりつづけたソーシャルワーカーの向谷地さん自身の言葉や、病気を抱える当事者たちの体験談などがのっていて、読み終わったあとは、私にとって「べてる」がますます身近な存在として、感じられるようになった。
 
精神障害で人の何十倍もの苦労をして、傷つき、自分の中に閉じこもってしまった人々が、べてると出会って、人とのつながりを通じて、徐々に言葉を取り戻していく光景は、とても感動的だ。
幻聴や妄想に関しても、孤独で将来に希望の無い中で聴く幻聴は、嫌なことばかり言って来るのに、仲間が増えて人とのコミュニケーションが豊かになってくると、幻聴にも愛嬌が出てきて、「幻聴さん」という楽しい話し相手に変わってくる、というエピソードは、とても不思議だけど納得できるような気がする。
また、この本は、べてるに暮らす人々のとても素敵な笑顔の写真や、日々の生活をユニークに再現した楽しいイラストで飾られてあって、とても親しみがもてる。
私自身、自分のうつ病と15年間つきあってきたが、この本を読んで、もう一度、「今の自分でいいんだよ」と肯定してもらったような気がする。自分の経験を「忘れたい過去」としてではなく、自分をより豊かにしてくれる「財産」として受け止めていこうと思うようになった。

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医学書院から発売された浦河べてるの家のべてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ ケアをひらく)(JAN:9784260332101)の感想と評価
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