高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書) の感想

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タイトル高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書)
発売日販売日未定
製作者松本 光正
販売元講談社
JANコード9784062728447
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 家庭療法・医学 » 高血圧

購入者の感想

もう少し古くなりかけているが、まだいけます。
なんといってもこのタイトルがいい。
このタイトルを見ているだけで、気がラクになって血圧が下がってしまいそうだ。
とにかく、製薬会社と御用学者たちがつるんで
「高血圧症」という架空の病をでっちあげていくさまがよくわかる。
「降圧剤」という名のドル箱商品を売らんがための、血圧基準値引き下げ工作である。
著者はいい加減なことは書いてない。
客観的データの裏付けはしっかりしている。
確かに戦後間もないころの日本人は、食生活が粗末だったせいもあり
高血圧によって容易に血管が切れて、脳溢血をきたすことも多かった。
しかし、最近ではそういうことも少なくなった。
最近多いのは、脳溢血ではなく脳梗塞なのであり
脳梗塞ではむしろ、低血圧のほうが問題になるという。
200を越える極端な場合は別として、現代の医療は高血圧を問題にしすぎている。
そして降圧剤は恐ろしい副作用も持っている。
降圧剤でがんになる。
というのは、よく使われているカルシウム拮抗剤は血管壁の平滑筋にあるカルシウムチャンネルを塞ぐことにより、血管壁が収縮しないようにして血圧を下げるのだが、この薬は血管だけではなく全身の細胞にも作用してしまうため、免疫細胞の働きも同時に阻害されてしまうからだ。
このように、カルシウム拮抗剤は免疫力を弱めてしまうため、結果的にがんになりやすくなるというわけだ。
認知症も、低血圧で脳の血流が低下することと関係がある。
著者は「高血圧症」だけでなく、コレステロール悪玉説やメタボリックシンドロームや「減塩が体にいい」説などもナンセンスだと言っている。
世の中嘘ばかり、医者もまたしかり、なのだろうか。
この手の本は、現在ではかなりたくさん出回るようになっているので
別にこの本でなくてもよいので
一家に一冊は備えていたほうがいいように思います。

 松本先生の主張は、一言で言うと、

「高血圧の人は、血圧を高くしなければならないことがからだの中で
起こっているのである。自分の命を守るためにからだはわざわざ血圧を
上げてくれているのだから、血圧を薬で下げるなんてとんでもないこと
である。ほっとけばいい。」

 松本先生のこの考え方は社会の一般常識からすれば過激ですが、一理あると思います。
実際、血圧とか血圧の基準値に関してはわからないことが多すぎます。
現代の医学レベルでは適切な血圧の基準値が何かを決めることは誰にだって
難しいのだろうと思います。だから皆が自分の立場でいろいろなことを言います。
例えば製薬会社は、薬をたくさん売りたいために血圧の基準値を下げたいと思うはずです。
そしてノバルティスや武田薬品のようにデータを改ざんしたり誇大広告を打ったりします。
厚生省は医療費削減のために基準値を上げてなるべく血圧降下剤を庶民に使わせないように
したいと本音では思っているはずです。一方医者のグループの中でも、高血圧学会と
人間ドッグ学会が基準値をめぐって、患者の立場にたてばとか医者の立場にたてばと
かわけのわからぬ議論をして自分たちの基準値に固執しています。
しかも命がけで自信を持って固執するから始末におえません。

われわれしろうとはどうすればよいのか。誰にもはっきりとしたことがわからぬ以上
結局自分で考えて決断するしかしかたありません。

 私自身は、

  浜六郎「高血圧は薬で下げるな」(角川新書)

を、読んでその説得力ある内容に納得して、かかりつけの先生とも相談して
血圧降下剤の使用を8年前から止めました。以来、血圧計は捨てて、
血圧のことはすっかり忘れて過ごしています。つまり期せずして松本先生の
いうことを実践していたわけです。ラーメンのつゆは塩分が多いから飲むのを
控えめにしようとか、脂肪たっぷりのステーキを我慢するとかも止めました。
何も考えず自然体で過ごしています。

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