機動戦士ガンダムUC 6(ガンダム 35thアニバーサリー アンコール版) [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル機動戦士ガンダムUC 6(ガンダム 35thアニバーサリー アンコール版) [Blu-ray]
発売日2014-06-06
監督古橋一浩
出演内山昂輝
販売元バンダイビジュアル
JANコード4934569359032
カテゴリ » DVD » ジャンル別 » アニメ

購入者の感想

(ネタバレ注意 以下の記述は物語・作品に関する核心部分に触れています)

六作目の本作ではモビルスーツ(MS)戦より人間ドラマが中心だ(だからMS戦を楽しみにしていた人たちには物足りないだろう)。フロンタルは本作でついに胸の内を語る。彼の目的が地球から宇宙へ「捨てられた(=棄民)」人々つまりスペースノイドの自治権確立であること、そのために地球連邦政府を無視してスペースノイドだけで経済圏を確立することを(=サイド共栄圏構想)。彼の選択肢はミもフタもないほど現実的であり、人類の調和や進歩の可能性を切り捨てたものだ。

一方バナージ・ミネバ・マリーダらは、フロンタルに理解を示しつつも彼とは異なる道を歩む決意をする。彼らは人間の可能性を信じている。とはいえ彼らはサイド共栄圏に対抗しうる代案を出せない。彼らは無責任を自覚しながらも、どのような未来を作るかの決断の余地を次世代に残そうとする。人間の弱さを受け入れようとする彼らの態度は母性的であり、父性的なフロンタルと好対照をなしているように私は感じた。

本作品を読み解く際には「善悪」という対立概念では網の目が大きすぎて事態の本質を捉えそこねてしまう。フロンタル側とバナージ側の差は、少なくとも私には紙一重に見えた。相手に対する憎しみがいつ愛に転じてもおかしくないほどお互いが相手の言い分の本質を理解している。だからこそ、見ていて切ない。「みんなのために」と繰り返すバナージの姿には胸が詰まった。その彼にフロンタルは自分を重ねて見た。己を脱ぎ捨てて裸(=Full frontal)になるほど悲壮な決意をしてスペースノイドみんなの代弁者になろうとしたフロンタル。自分とバナージが同類だと気づいたからこそ「私と共に来い」という台詞も出たに違いない。しかし絶望の果てに人間性すら失ったフロンタルにバナージらはついていけない。そこまで理解している者同士であるにも関わらず最終回ではお互いが死闘を演じることになるのだろう。切なすぎる。

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