女子と鉄道 (光文社文庫) の感想

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参照データ

タイトル女子と鉄道 (光文社文庫)
発売日販売日未定
製作者酒井 順子
販売元光文社
JANコード9784334746261
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » さ行の著者

購入者の感想

 2006年に出た単行本の文庫化。
 酒井さんは宮脇俊三さんの本を読んだりして、高校卒業くらいからひっそりと「鉄」をやっていたのだという。鉄道マニアのほとんどは男性なので、こうした女性の目から見た「鉄」的世界には、思いがけない視点があり、楽しく読ませてもらった。
 内容は、鉄道に目覚めた頃の思い出、全国鉄道乗り廻り、鉄道グッズについて、SUICAのペンギンについてなど多様。乗車記としてはやや物足りない面もあるが、男性「鉄」を客観的・批判的に見ているので、こちらとしても反省させられる。
 最近では女性の「鉄」も見かけることがあるので、本書の内容を反芻しながら、逆に観察してみたいと思う。

 「茶道、華道、鉄道。女子にも乗れる鉄道入門」というのがこの本のキャッチフレーズ。「男の世界」とされる鉄道趣味に、酒井順子が独特のタッチで鋭く切れ込む。もともと「鉄の世界」に興味があったという酒井順子が日本中の鉄道を体験したルポ調の作品。立山のナローからリニア・モーターカーまで、地方のローカル線から山手線、新幹線までと至れり尽くせり。

 鉄分の高い趣味人が読んでも結構笑える。中でも新幹線の顔の分類は、なるほどと思わせる。詳しくは本を読んでください。この本がきっかけになって鉄道趣味に幅広い市民権が与えられることを期待したい。

 

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