オシァン――ケルト民族の古歌 (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | オシァン――ケルト民族の古歌 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003220115 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » その他の外国文学 |
購入者の感想
訳が非常に美味い。古代イギリスの木や風、亡霊、英雄の悲しみが、きらきらと瞬くような言葉に乗って、湿った土の匂いのように爽やかに心に染みこんでくる。
フィンガル王は人々の理想である。栄えるものもいつか全てが廃墟となり、亡霊となる中で、彼の魂は詩となって人々の心の中に受け継がれていく。
彼の放つ言葉には重みがある。読み返すたびに鳥肌が立ち、胸にじんと染みる。彼の言葉はケルトの気高き魂そのものなのだ。
また、女性が男装する話が繰り返し登場する。多分後から加えられたものだろうが、愛嬌があって可愛い。
何度も何度も読み返してしまう、原文の美しさを大切に訳出した珠玉の叙事詩集だ。
フィンガル王は人々の理想である。栄えるものもいつか全てが廃墟となり、亡霊となる中で、彼の魂は詩となって人々の心の中に受け継がれていく。
彼の放つ言葉には重みがある。読み返すたびに鳥肌が立ち、胸にじんと染みる。彼の言葉はケルトの気高き魂そのものなのだ。
また、女性が男装する話が繰り返し登場する。多分後から加えられたものだろうが、愛嬌があって可愛い。
何度も何度も読み返してしまう、原文の美しさを大切に訳出した珠玉の叙事詩集だ。