幸田文 きもの帖 の感想
参照データ
タイトル | 幸田文 きもの帖 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 幸田 文 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582834321 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » か行の著者 |
購入者の感想
和服のよく似合う幸田文を母にもつ青木玉が、母親の随筆の中から着物に関するもの38編集めた随筆集である。「きもののいろは」「きものの春夏秋冬」「きものの心意気」の三部に分かれている。例えば「初夏を着る」の随筆では「木綿もののひとえは、若い方にぜひ一度は着ていただきたい。夏のきものは心意気で着るものです。白地へ身丈いっぱいに青芦を、青くつんつんと染めて着てみたい」と季節に合う着物の選び方を述べている。
「あとがき」で元気だった頃の母の姿を思い浮かべる。「どの着物を着て、帯は何を合わせていたか、あれかこれか、改めて過ぎた時」を改めて懐しく振り返っている。
しだいに着物ばなれしていく現代、逆に着物の佳さ、美しさ、着た人の取り成りのやさしさに郷愁を感じる今日この頃である。着物には関心の薄い娘にも、再び着物への道をゆっくり取り戻してほしいと期待している。
「あとがき」で元気だった頃の母の姿を思い浮かべる。「どの着物を着て、帯は何を合わせていたか、あれかこれか、改めて過ぎた時」を改めて懐しく振り返っている。
しだいに着物ばなれしていく現代、逆に着物の佳さ、美しさ、着た人の取り成りのやさしさに郷愁を感じる今日この頃である。着物には関心の薄い娘にも、再び着物への道をゆっくり取り戻してほしいと期待している。