Perfume~Complete Best~(DVD付) の感想

前からcapsuleのファンだったので、彼女たちの存在は知っていましたが、アイドルだからと敬遠していました。
しかしBaby cruising Love＊マカロニの出来の良さに感服し、こちらも購入。
・・・いままで聴かず嫌いしていたことを完全に後悔しました。
今まで出したシングルを、B面を含めて（インディー時代はA面のみ）まとめたアルバムですが、全く捨て曲がない。

アルバムの出だしをしっとりと飾るTr1、まんまcapsuleのphony phonicの世界観なTr2、彼女たちの無機質なイメージを作り出したTr3、エレキギター２音目のマニアックな進行にまずドキッとさせられ、そこからの作り込みにただただ圧倒されるしかないTr4。
ここまでの曲構成にお腹いっぱいになった後は、軽く聴けるTr5、6で箸休め。
自分（２０代前半）を含め、若い世代には全くなじみのないテクノ歌謡で、なにか懐かしい感じにさせてくれるTr7、8の後は、ガチガチのテクノポップであるTr9、10が待っています。
そして後半の主役である、直球ど真ん中のアイドルポップTr11。高揚感が本当に素晴らしい。終わった後にちょこっと流れる、YMOの中国女っぽいドラム&ベースパターンも泣かせます。
そして最後は無機質な中に暖かみを感じるTr12。
中田ヤスタカの手を抜かない仕事ぶりと、Perfumeの三人の声のかわいらしさが堪能できる、素晴らしい一枚です。

capsuleファンのみならず、かつてテクノポップや渋谷系にハマった世代の方には、間違いなくおすすめです！