本当は怖いソーシャルメディア (小学館101新書) の感想
参照データ
タイトル | 本当は怖いソーシャルメディア (小学館101新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山田 順 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784098251278 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » IT » ビジネスとIT |
購入者の感想
ある意味、極論、暴論もありますが、SNS肯定派一色の感がある世間に一石を投じている点は高く評価できると思います。
先行き不透明な今日、時流に乗り遅れまいと、トレンドを必死に追いかけている多くのビジネスマンはじめ、多くの人は、斬新で画期的な製品、サービス、技術に飛びつきたくなるものです。でも、それらの本当の価値が決まるのは、市場に広く出回って、当初は想定していなかった不具合や事故など潜在的なリスクが顕在化した後、あるいは流行の熱が冷めてしまった後のことです。その時点になって、一般市民の生活に定着したものが「本物」ということなのでしょう。大体、世間の評価が決まるのはこの頃になってから。でも、それでは結果論であり、誰でも言えることです。
この流行の渦中にあって、ここまで批判的精神で切り込んだところに価値があります。
世の中、100%完ぺきなものなんてありません。どんな製品、サービス、技術にもメリット/デメリット、社会に与える功罪はつきもの。新しいうちは、ユーザー側に情報が少ないので、売り手側のPRに浮かれて、本質が見えていないだけのこと。それをいち早く気づかせてくれた本と言えるでしょうか。本来、賢いユーザーとは、好奇心だけでなく猜疑心も持ち合わせるべきものとうことを改めて痛感させられます。
まぁ、あまりに暴走気味な表現もあって、「ネットを使いこなせないオヤジのひがみか?」と突っ込みたくなる部分もありますが(筆者本人も「オッサンのたわごと」と半分認めている)、ネットが自由だというのは妄想で、実は監視社会の危険性があることや、マスメディアよりもSNSなどネットワーキングの方が情報の信用性が高いと言えるのか、といった考察・批判については至極まっとうな指摘。そういった意味では、SNSを愛用する人ほど読むべき本だと思います。
先行き不透明な今日、時流に乗り遅れまいと、トレンドを必死に追いかけている多くのビジネスマンはじめ、多くの人は、斬新で画期的な製品、サービス、技術に飛びつきたくなるものです。でも、それらの本当の価値が決まるのは、市場に広く出回って、当初は想定していなかった不具合や事故など潜在的なリスクが顕在化した後、あるいは流行の熱が冷めてしまった後のことです。その時点になって、一般市民の生活に定着したものが「本物」ということなのでしょう。大体、世間の評価が決まるのはこの頃になってから。でも、それでは結果論であり、誰でも言えることです。
この流行の渦中にあって、ここまで批判的精神で切り込んだところに価値があります。
世の中、100%完ぺきなものなんてありません。どんな製品、サービス、技術にもメリット/デメリット、社会に与える功罪はつきもの。新しいうちは、ユーザー側に情報が少ないので、売り手側のPRに浮かれて、本質が見えていないだけのこと。それをいち早く気づかせてくれた本と言えるでしょうか。本来、賢いユーザーとは、好奇心だけでなく猜疑心も持ち合わせるべきものとうことを改めて痛感させられます。
まぁ、あまりに暴走気味な表現もあって、「ネットを使いこなせないオヤジのひがみか?」と突っ込みたくなる部分もありますが(筆者本人も「オッサンのたわごと」と半分認めている)、ネットが自由だというのは妄想で、実は監視社会の危険性があることや、マスメディアよりもSNSなどネットワーキングの方が情報の信用性が高いと言えるのか、といった考察・批判については至極まっとうな指摘。そういった意味では、SNSを愛用する人ほど読むべき本だと思います。