国家解体へ進む朴政権 (Voice S) の感想
参照データ
タイトル | 国家解体へ進む朴政権 (Voice S) |
発売日 | 2014-07-25 |
製作者 | 三橋 貴明 |
販売元 | PHP研究所 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 国際政治情勢 |
購入者の感想
本書は著名な経済評論家の三橋貴明氏による、端的には韓国経済短評(概観)と言って良いだろう。2度の金融危機、李明博以来の「規制緩和」政策、朴槿惠の政策継承などを概観しつつ右韓国経済の現在的危機を指摘する。即ち「規制緩和」政策が国内企業の寡占化(財閥経済促進)、海外資本の流入(利益の散逸)、輸出産業への依存、ウォン安に依る国内経済(需要)の弱体化、セウォル号事件に観る政府公共サービスの効率化(民営化)などをもたらしたものとして、かかる失政を日本が追随することの危うさ(安倍政権の新自由主義的政策)を警告するものである。構成・内容は、(1)失業率のカラクリーー韓国発表のデータの見せかけなど、(2)「規制の緩和」の実態ーーセウォル号事件に観る雇用と行政の実態ほか、(3)救援活動まで「費用」を優先ーーセウォル号事件の救援活動の裏側など、(4)アメリカの刑務所ビジネスーー米国の「民間刑務所株式会社」の実例と公共サービスの民営化など、(5)グローバル投資家の所有物ーー韓国経済の寡占化と外国資本流入など、(6)「第三の矢」は日本を韓国化させるーー実質賃金を引き下げる「労働規制緩和」政策への警告など、以上の短篇の6章からなる。