Half&half(1) の感想
参照データ
タイトル | Half&half(1) |
発売日 | 2014-09-09 |
製作者 | 瀬尾公治 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL |
購入者の感想
週刊少年マガジン本誌において、「君のいる町」を好評連載中の瀬尾公治氏が、別冊少年マガジンにおいて
連載を手掛けている、瀬尾氏デビュー作の改装版。
飛降り自殺を図ったヒロイン・真田夕希に巻き添えを食らった主人公・永川慎一。神の御告げが二人を包み、
7日間互いの命を永らえ、その後どちらかの命が喪われる事を知る。その間、互いは遠く離れることが出来
ず、また喜怒哀楽の感情・体感全てを共有しなければならないという宿命を負う。
「プリンセス・ルシア」も手掛ける、瀬尾氏得意のファンタジックラブコメディと言うことで、自身の処女作
の三度目となる改装版とされた。
本家本元の「君のいる町」とは違った厚みのある人物相関関係が、永川慎一と真田夕希の主人公を基軸とした
恋愛要素を醸成させていると言える。
本編や予告で喧伝されてきたほど、当該作は、君のいる町のような、本編から逸脱するほどの過剰なサービス
シーンを展開しているという訳でもなく、その基本理念からすればヒロインが身悶える場面などは寧ろ少なかっ
たとも言えるくらい、ナチュラルな内容であったと言える。
相関関係も、君のいる町のように全方位万能な主人公とは違って、永川や真田を巡る構図も奥行きや幅があって
実に良く形成され、ファンタジーという要素を除いてみた場合も、瀬尾氏の良さが反映された波乱要素に事欠か
ない。
全体評価としては星は3であるのだが、個別のストーリーの展開は、瀬尾氏の各読切作品に共通するような、
そこはかとない切なさや前向きさが滲出しており、当初は険悪関係だった主人公同士も、話数が進むごとに徐徐
に融和し、恋愛感情に昇華すると言うよりも、より近いものに着実に発展して言っているという、「動き」があ
る。瀬尾氏の大作である「涼風」や先述の「君のいる町」の初期に通じた、ポジティブさが最大の特長であろう。
瀬尾氏は当該作のラストを決めていない、とされるのだが、せっかくのロケットスタートを失速させず、本家
本元の二の舞を演じることのないよう、期待を込めて星5とさせて頂いています。
連載を手掛けている、瀬尾氏デビュー作の改装版。
飛降り自殺を図ったヒロイン・真田夕希に巻き添えを食らった主人公・永川慎一。神の御告げが二人を包み、
7日間互いの命を永らえ、その後どちらかの命が喪われる事を知る。その間、互いは遠く離れることが出来
ず、また喜怒哀楽の感情・体感全てを共有しなければならないという宿命を負う。
「プリンセス・ルシア」も手掛ける、瀬尾氏得意のファンタジックラブコメディと言うことで、自身の処女作
の三度目となる改装版とされた。
本家本元の「君のいる町」とは違った厚みのある人物相関関係が、永川慎一と真田夕希の主人公を基軸とした
恋愛要素を醸成させていると言える。
本編や予告で喧伝されてきたほど、当該作は、君のいる町のような、本編から逸脱するほどの過剰なサービス
シーンを展開しているという訳でもなく、その基本理念からすればヒロインが身悶える場面などは寧ろ少なかっ
たとも言えるくらい、ナチュラルな内容であったと言える。
相関関係も、君のいる町のように全方位万能な主人公とは違って、永川や真田を巡る構図も奥行きや幅があって
実に良く形成され、ファンタジーという要素を除いてみた場合も、瀬尾氏の良さが反映された波乱要素に事欠か
ない。
全体評価としては星は3であるのだが、個別のストーリーの展開は、瀬尾氏の各読切作品に共通するような、
そこはかとない切なさや前向きさが滲出しており、当初は険悪関係だった主人公同士も、話数が進むごとに徐徐
に融和し、恋愛感情に昇華すると言うよりも、より近いものに着実に発展して言っているという、「動き」があ
る。瀬尾氏の大作である「涼風」や先述の「君のいる町」の初期に通じた、ポジティブさが最大の特長であろう。
瀬尾氏は当該作のラストを決めていない、とされるのだが、せっかくのロケットスタートを失速させず、本家
本元の二の舞を演じることのないよう、期待を込めて星5とさせて頂いています。