弁護士が勝つために考えていること (星海社新書) の感想

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木山氏の「わかりやすい所得税法の授業」に強い感銘を受け、この本を購入した。裁判の仕組みを平易に解説するとともに、原告・被告・裁判官・弁護士それぞれの位置づけを明らかにし、弁護士によって民事裁判に勝つための考え方を明確に示している。訴訟に当たって、裁判所を選択や、裁判官の特色の把握、準備書面の作り方、証拠集めなど弁護士が裁判に当たって取り組むべき内容が詳細に説明されている。
ほとんどの一般人にとって、裁判は日常生活と無縁のものであり、実際の裁判がどのように行われ、法曹界の方がこれにどう向き合っているかを知るには最適の本と言える。
帯にもある通り、民事訴訟入門となっているため、具体的な訴訟の中身やテクニックについて詳細には触れていないが、文庫本で簡単に流れを理解するには非常に良いつくりと考えている。難しいことをわかりやすくという著者の理念は十分に発揮されていると認識している。