これが憲法だ! の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルこれが憲法だ!
発売日2013-12-03
製作者長谷部恭男
販売元朝日新聞出版
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法

購入者の感想

憲法学者の長谷部恭男と,政治学者の杉田敦による,現在の日本国憲法の状況をめぐる討論。

全編を通して,杉田教授が質問し,長谷部教授が回答するというスタイルがとられている。この手の「対論」は,お互いが好き勝手なことを言いだすと収拾がつかなくなるが(明らかな失敗例として,『憲法対論』),本書はこの点,かなりうまく進行されている。杉田教授の質問は,揚げ足取りに走ることもなく,かといって予定調和に陥ることもなく,読者に対して論点を分かりやすく提示している。

本書の主張は,各章のタイトルに表れているのでこれを引用すると,

 (1)憲法はデモクラシーを信じていない
 (2)絶対平和主義は立憲主義と相いれない
 (3)憲法解釈はだれのものか(→専門家のものである)
 (4)絶対的な権利なんてない
 (5)あらゆる憲法は「押しつけ憲法」である
 (6)憲法をいま変えることは無意味である

となる。(6)が本書のとりあえずの結論で,この部分のみをみると従来の護憲派の主張と同じようにも思える。しかし,一番のポイントは(2)で,長谷部教授は「自衛隊=違憲」という従来の憲法学界の通説に異を唱えているのである。

長谷部教授は以前にも,一般向けの新書として,以下の2冊

 ・『憲法と平和を問いなおす (ちくま新書)』

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

これが憲法だ!

アマゾンで購入する
朝日新聞出版から発売された長谷部恭男のこれが憲法だ!(JAN:登録されていません)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.