カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル) の感想
参照データ
タイトル | カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 村上 龍 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532165925 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
本書は、テレビ東京で毎週月曜日に放送している「カンブリア宮殿」のエッセンスをまとめたものです。
テレビ番組ももちろん魅力的なのですが、こうして本になってみると、良い点がたくさんありました。
ひとつは短時間で読めること。
番組ではやや冗長な部分も多いのですが、ムダをそぎ落とした本の内容はテレビで観るよりはるかに短い時間で読了できます。
2番目の効用は、テレビでは敬遠したゲストでも、文字なら読んでみようという気を起こさせてくれることです。
本書の第5章に登場するヨシダグループ会長の吉田潤喜氏がカウボーイハットをかぶって登場したのを見て、私はビデオのスイッチを切ってしまい、番組を観ていません。アメリカで成功した実業家と聞き、なんだか生理的に受け付けなかったのです。
ところが活字で読みはじめると、吉田氏が異国の地でどれだけ苦労をして事業を大きくしていったかが語られており、二度の破産にも負けずに復活する場面では、思わず心の中で応援していることに気付きました。
3番目は、ゲストどうしを比較して読めることです。
ゲストへの最後の質問として、村上氏は
「では最後にみなさんに同じ質問しているのですが」
と前置きして、「悩みはありますか」「充実感や達成感を感じる時はどんな時ですか」と聞きます。
「いつも目標を大きく設定しているので、満足感とか達成感とかを味わっているヒマはない」という社長もいれば、「悩みはありません」と即答する出演者もいます。
特に、ワタミ社長の渡邉氏の一言が印象的でした。渡邉氏は、毎日寝る前に日記を書いて、父と母の仏前に報告して一日を終えます。
「僕は毎日、達成感と幸せの中で眠るんです」
自分の仕事観、人生観を再確認させてくれる一書でした。
テレビ番組ももちろん魅力的なのですが、こうして本になってみると、良い点がたくさんありました。
ひとつは短時間で読めること。
番組ではやや冗長な部分も多いのですが、ムダをそぎ落とした本の内容はテレビで観るよりはるかに短い時間で読了できます。
2番目の効用は、テレビでは敬遠したゲストでも、文字なら読んでみようという気を起こさせてくれることです。
本書の第5章に登場するヨシダグループ会長の吉田潤喜氏がカウボーイハットをかぶって登場したのを見て、私はビデオのスイッチを切ってしまい、番組を観ていません。アメリカで成功した実業家と聞き、なんだか生理的に受け付けなかったのです。
ところが活字で読みはじめると、吉田氏が異国の地でどれだけ苦労をして事業を大きくしていったかが語られており、二度の破産にも負けずに復活する場面では、思わず心の中で応援していることに気付きました。
3番目は、ゲストどうしを比較して読めることです。
ゲストへの最後の質問として、村上氏は
「では最後にみなさんに同じ質問しているのですが」
と前置きして、「悩みはありますか」「充実感や達成感を感じる時はどんな時ですか」と聞きます。
「いつも目標を大きく設定しているので、満足感とか達成感とかを味わっているヒマはない」という社長もいれば、「悩みはありません」と即答する出演者もいます。
特に、ワタミ社長の渡邉氏の一言が印象的でした。渡邉氏は、毎日寝る前に日記を書いて、父と母の仏前に報告して一日を終えます。
「僕は毎日、達成感と幸せの中で眠るんです」
自分の仕事観、人生観を再確認させてくれる一書でした。