看護覚え書き―本当の看護とそうでない看護 の感想
参照データ
タイトル | 看護覚え書き―本当の看護とそうでない看護 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | フロレンス・ナイティンゲール |
販売元 | 日本看護協会出版会 |
JANコード | 9784818010765 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 社会・政治 |
購入者の感想
ナイチンゲールの「看護覚え書き」は、看護のバイブルとして、また多筆なナイチンゲールの著書の中でナンバーワンの知名度を誇っており、本邦でもこれまでいくつもの翻訳本が出されただけでなく、版も幾度も重ねられて出版されている。原著の「看護覚え書き」には大きく二つの版があり、1859年版初版と1860年版増補改訂版である。現在我が国で一般的に翻訳・出版されているのは主に後者1860年版増補改訂版の方であり、前者はわが国ではあまりお目にかかれないという。本書はその前者を忠実に翻訳した試みの一冊である。
本書の訳者の一人小玉香津子は、訳者まえがきで、初版を紹介するに当たり、初版を尊重するからであると述べている。それは、初版がもうすでに完全性を持ったものであり、看護の本質や看護する者に作用して向上ないし再生させる要素は、初版で十分述べられているとみている他、初版・増補改訂版両方見てきた小玉にとっては、初版に著者の真実の要が語られてると確信し、初版には「“追って加えられたもの”は差し置き、ひもとく意味がある」と主張している。増補改訂版の“追ってくわえられたもの”は、「補章 Supplementary Chapter」であり、これはあくまでサプリメント、不足を“補う”」ものであり、サプリメントなしで必要な栄養を“読み”“摂る”過程にこそ、本来の格別な味わいの深さがあるという。
本書の訳者の一人小玉香津子は、訳者まえがきで、初版を紹介するに当たり、初版を尊重するからであると述べている。それは、初版がもうすでに完全性を持ったものであり、看護の本質や看護する者に作用して向上ないし再生させる要素は、初版で十分述べられているとみている他、初版・増補改訂版両方見てきた小玉にとっては、初版に著者の真実の要が語られてると確信し、初版には「“追って加えられたもの”は差し置き、ひもとく意味がある」と主張している。増補改訂版の“追ってくわえられたもの”は、「補章 Supplementary Chapter」であり、これはあくまでサプリメント、不足を“補う”」ものであり、サプリメントなしで必要な栄養を“読み”“摂る”過程にこそ、本来の格別な味わいの深さがあるという。