畦地梅太郎版画集「山男」 の感想
参照データ
タイトル | 畦地梅太郎版画集「山男」 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 畦地 梅太郎 |
販売元 | 山と渓谷社 |
JANコード | 9784635770156 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
どんなに懸命に頑張っても、どんな実績を挙げても、退職すればただの人。後には何も残らない。自分が去ってできた穴は、後任者がすぐさま埋めて、社会システムは継続していく。
サラリーマンの多くはそんなもの。だが、芸術家はいい。作者が世を去っても、作品は残り、それを愛した人々の心の中にも感動が谺する。
学生時代、登山を始めた頃から、畦地梅太郎の版画は随所で目にしたが、最も頻度が高かったのは山岳雑誌「山と渓谷」だったと思う。私の勘違いかも知れないが、表表紙ではなく扉とか目次のページにあった様な記憶がある。当時から独自の作風で、山の楽しさというよりは、山の不思議、奥深さ、山への畏敬などを表現し、それが歳と共に更に深まってきた様な気がする。
本書は、そんな畦地梅太郎の作品を身近に置き、いつでもパラパラとページを繰り楽しめる様にしたもの。欲を言えばもう一回りか二回り判型を大きくして、作品の訴求力を高めて欲しかったが、定価、携帯性とのトレードオフとなるので、このサイズに落ち着いたところで、れが最良なのかもしれない。
1日の終わり、家族が寝筋待った冬の夜。暖かくした部屋で酒を飲みながら、若き日の山を想う。指先が痛くなる様な冷たさ、テントを揺する烈風。今となっては懐かしいそんな思い出を噛み締めながら、ページを繰る。
さあ、明日は今シーズン初めての冬山。筋力トレーニングは欠かさないが、それでも加齢と共に体力は落ちている。最近は雪中登山は8時間が限度になった。あと何年、山は私を迎えてくれるのだろう。
サラリーマンの多くはそんなもの。だが、芸術家はいい。作者が世を去っても、作品は残り、それを愛した人々の心の中にも感動が谺する。
学生時代、登山を始めた頃から、畦地梅太郎の版画は随所で目にしたが、最も頻度が高かったのは山岳雑誌「山と渓谷」だったと思う。私の勘違いかも知れないが、表表紙ではなく扉とか目次のページにあった様な記憶がある。当時から独自の作風で、山の楽しさというよりは、山の不思議、奥深さ、山への畏敬などを表現し、それが歳と共に更に深まってきた様な気がする。
本書は、そんな畦地梅太郎の作品を身近に置き、いつでもパラパラとページを繰り楽しめる様にしたもの。欲を言えばもう一回りか二回り判型を大きくして、作品の訴求力を高めて欲しかったが、定価、携帯性とのトレードオフとなるので、このサイズに落ち着いたところで、れが最良なのかもしれない。
1日の終わり、家族が寝筋待った冬の夜。暖かくした部屋で酒を飲みながら、若き日の山を想う。指先が痛くなる様な冷たさ、テントを揺する烈風。今となっては懐かしいそんな思い出を噛み締めながら、ページを繰る。
さあ、明日は今シーズン初めての冬山。筋力トレーニングは欠かさないが、それでも加齢と共に体力は落ちている。最近は雪中登山は8時間が限度になった。あと何年、山は私を迎えてくれるのだろう。
この値段でこれだけの作品が見れたのは、素直にうれしいです。
コンパクトではありましたが、ほとんどの作品が裁切りいっぱいまであるので
「作品が小さい」という印象はあまりなかったです。
装丁、レイアウトデザインもシンプルなので、
作品の良さがストレートに伝わりとても気に入ってます。
また、印刷の発色も鮮やかで良いと思います。
ただ、見開きで載っている作品はノド部分が多少見えにくくなってしまってます。
私は「山湖のほとり」が好きでしたので、そこが唯一残念でした。
しかし、そこは少しでも作品を大きく見せたいという
「山と渓谷社」さんの「愛」だと受けとります。
本日、愛蔵本として本棚に飾りました。
コンパクトではありましたが、ほとんどの作品が裁切りいっぱいまであるので
「作品が小さい」という印象はあまりなかったです。
装丁、レイアウトデザインもシンプルなので、
作品の良さがストレートに伝わりとても気に入ってます。
また、印刷の発色も鮮やかで良いと思います。
ただ、見開きで載っている作品はノド部分が多少見えにくくなってしまってます。
私は「山湖のほとり」が好きでしたので、そこが唯一残念でした。
しかし、そこは少しでも作品を大きく見せたいという
「山と渓谷社」さんの「愛」だと受けとります。
本日、愛蔵本として本棚に飾りました。