コミュニケーションのアーキテクチャを設計する―藤村龍至×山崎亮対談集 (建築文化シナジー) の感想
参照データ
タイトル | コミュニケーションのアーキテクチャを設計する―藤村龍至×山崎亮対談集 (建築文化シナジー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 藤村 龍至 |
販売元 | 彰国社 |
JANコード | 9784395241118 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
コミュニティデザイナー 山崎亮氏と、ソーシャルアーキテクト 藤村龍至氏の鼎談による本書では、建築やデザインの分野で培われてきた計画の方法論を"つくる"こと以外の、施設運用や組織設計などに適用しようという両氏の実践や思索が述べられています。
特筆すべきこととしては、両氏の違いが顕著になるところがあります。
山崎亮氏は、本書の中で、「大学院教育で『ものをつくらずに課題を乗り越えるデザイン』をさせる」と述べた事に対し、藤村龍至氏は「つくることとつくらないことが緊張関係を持って並立するビジョンが含まれているのか」と疑問を投げかけていました。
必ずしも"つくらない"のでは無く、「つくり方」を考える、作られたものの使い方を考える、それで課題を乗り越える、という事が本来の建築やデザインなどに重要である事を本書から学び取ることができます。
本書中を足掛かりに、過去の"まちづくり"分野の先駆者であるC・アレクサンダー氏の著作などに触れることもお勧めします。
特筆すべきこととしては、両氏の違いが顕著になるところがあります。
山崎亮氏は、本書の中で、「大学院教育で『ものをつくらずに課題を乗り越えるデザイン』をさせる」と述べた事に対し、藤村龍至氏は「つくることとつくらないことが緊張関係を持って並立するビジョンが含まれているのか」と疑問を投げかけていました。
必ずしも"つくらない"のでは無く、「つくり方」を考える、作られたものの使い方を考える、それで課題を乗り越える、という事が本来の建築やデザインなどに重要である事を本書から学び取ることができます。
本書中を足掛かりに、過去の"まちづくり"分野の先駆者であるC・アレクサンダー氏の著作などに触れることもお勧めします。