幕末日本探訪記 (講談社学術文庫) の感想
参照データ
タイトル | 幕末日本探訪記 (講談社学術文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ロバート・フォーチュン |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061593084 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
著者の来日の主な目的が植物採集だったため、植物や植生、農業などに関する記述が多い。斑入り植物の豊富さなど、日本人にとってはありふれているものに驚嘆しているのが意外である。当時の日本の様子や国民性についても触れていて、花好きで進取の精神に富む一方、復讐心が強く酔っぱらいが多いとも書いている。日本人や中国人が西欧人よりも早くから行っていたことは素直に認め、混浴にも理解を示すなど、欧米至上主義には囚われていない。ただし、中国について書かれた部分は全体の1/4にも満たず、桜田門外の変や生麦事件などの歴史的事件に対しての記述はほとんどが引用である。