現役・三井不動産グループ社員が書いた! やっぱり「ダメマンション」を買ってはいけない の感想

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他の方のレビュー通り、三井グループのマンション営業ご担当者の率直な考え方が綴られていているので、マンションの購入を考えている方にとって、本書は好著だと思いました。
本書は、前著の「現役・三井不動産グループ社員が書いた！　「ダメマンション」を買ってはいけない」の「改訂版」と思われる方が多いと推測されますが、前著は本書にかぶっていない記述内容（または、「共同設備」のように、前著と考え方が変わった内容）も有るので、２冊を通読するのが良いと思います。
私は、これら２冊の本を読んで、マンションは共同生活ゆえ「縛り」や「隣人への気遣い」が多いし、二、三十年後に必ず発生する修繕費用の大幅な負担や、建て替え（あるいは、「スラム化」）リスクを考え、「賃貸」、もしくは、信頼のおける設計による「一戸建て住宅」の方が、自己責任の範囲内で収まるので良いと思いました。

業界内部の現役社員しか知り得ないインサイダーな情報が満載の本。
マンション購入のみならず、不動産を売り買いしようと思ったら最初に読んでおくべき一冊といえる。

ダメな業者の見分け方や営業マンの裏事情まで暴露しているので、商談の際にこの本を持参してチラつかせるだけでも有利に交渉できる・・・かもしれない（笑）

タイトル通り、まれに見る良著です。
戸建てを検討中の方、マンションを検討中の方、どちらにするか迷っている方、全ての人にお勧めできます。
短時間で、エッセンスだけを吸収できるよう、書籍の構成が大変読みやすく、また、内容的にも、
非常に濃い「業界の知識」が満載です。著者がペンネームを使わざるを得ない理由が、よく分かります。
　
　
◆読みやすさ
それぞれの「章」の区切りも分かりやすいですが、もう一つ下の「節」単位で、大きな見出しが載っています。
なので、急いでいるのなら、その「見出し」だけを読んでいけば、15分もあれば、本書を読破できます。

この手の書籍は、マンション購入や不動産購入に迷う中で手に取るわけですが、そういった人にとって、
「短時間で、とりあえずエッセンスだけを吸収できる」ように作られた本書は、著者の才能もさることながら、
編集者の工夫にも脱帽です。読み手のことを考えた、親切な書籍と言えるでしょう。
　

◆内容　
読み進める中で、頷くことの連続です。
一部だけ紹介しますと、「消費税が上がって困るのは、買い手ではない」という指摘。
そう。困るのは、「納税額が増えてしまう、デベロッパー」なのに、それを、あたかも買い手側が困るかのように、
営業マンは話をすり替えているのです。

私も経験がありますが、マンションのモデルルームに「プレオープン」といった期間に訪れると、
「参考価格表」というものを見せられることがあります。
「販売価格表」ではありません。あくまで「参考価格」という表現がポイントです。
そして、「プレオープン時に来てくれたお客様には、販売開始時に優先的にお売りします」と、囲い込みます。
これは本来【違法】ですが、私は某中堅デベＴ社で、実際にこの売り方をされました（買いませんでしたけど）。

プレオープンで客の気持ちと懐具合を調査済みですから、3,600万の物件に興味を示した客に対して、その物件を、