新版 こころの手足 の感想

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参照データ

タイトル新版 こころの手足
発売日販売日未定
製作者中村 久子
販売元春秋社
JANコード9784393137062
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

ヘレンケラーとも交流があった著者が自身の人生を語った本です。病気で幼い時に両手両足を失ってしまった著者の壮絶な一生がまとめられていますが、最初の1ページを読んだだけであまりの衝撃に読むのをためらってしまい、しばらく読書を再開できませんでした。

幼き久子が病により手足を失ってゆく時の両親の心の葛藤。神にもすがる気持ちで宗教に走る父親の葛藤、久子と共に自殺をはかろうとする母親の葛藤。そして自らは何もできない体になってしまった久子の自分の人生に対しての葛藤。そして見世物小屋での生活。

目が見えないヘレンケラーは久子を抱いて彼女の両手両足がないことに触れて「私より不幸な人がいる」と衝撃を受けたといいます。
また、久子もそのようなヘレンケラーに対して口で裁縫をおこない素晴らしい人形をプレゼントする事になり交流がはじまりました。

そのような人生においても久子が家庭を持ち子供を持ち人生をまっとうしたことはこの運命の希望の光と言ってよいでのはないでしょうか。
生あるゆえに生きなければならない人生の重さ、運命の厳しさをここまでに語った本は他にないと確信しお薦めしたい一冊です。

中村久子氏の講演の録音を聴いたことがありますが、周りで子供が騒ぐ中、微動だにせず静かに話す久子の迫力ある語りに深い感動を覚えました。
この本は心して読む事が必要とされますがおそらく一生手元に置いておきたいと思える本となることでしょう。

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春秋社から発売された中村 久子の新版 こころの手足(JAN:9784393137062)の感想と評価
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