ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな! の感想

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参照データ

タイトルザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!
発売日販売日未定
製作者エリヤフ・ゴールドラット
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478006658
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ

購入者の感想

「ものごとは 、そもそもシンプルである 」 「人はもともと善良である 」という二つの信念をもとに、「何が本当に重要か 」を見極めることができれば 、短期間に著しいパフォ ーマンスの向上を成し遂げることができると説いています。

ものごとは、そもそもシンプル。

この言葉に強い感銘を受けました。
仕組みづくりは複雑な手順の組み合わせだと考えていましたが、やりたいことは決まっていて、そこに至るプロセスもシンプルな道筋がきっとある。
固定観念を、理論で覆してくれる。
自分の中の当たり前を、そのままにしてはいけない。
わかったつもりにならないことが、重要なのだと肝に銘じたいと思います。

登場人物は2人
組織心理学に詳しい娘と
科学者でありコンサルティング会社をも率いる才能豊かな父

父親が書いた会社向けレポートを題材に
2人は議論を重ねていく
人間の本質を解き明かすために

2人の会話は哲学的だ、親子の会話とは思えないほど難解だ
大学教授と、その教授の研究室に初めて配属された学生との会話のようだ

著者は、娘の立場で、
心の動きを、本質的な理解にたどり着くまでの経緯を、表現しようとしている
読者に、娘の気持ちに同調してもらい、理解してもらおうとしている

しかし、その試みは成功しているとは言い難い
そもそも娘の思考レベルが高度なのだ
理解の速度が速すぎるのだ

父の伝えたかった人間の本質は、以下のようなことだった
  ・人はもともと善良である
  ・すべての対立は解消できる
  ・ものごとは、そもそもシンプルである
  ・どんな状況でも飛躍的に改善できる
  ・すべての人は充実した人生を過ごすことができる

..一つ一つの言葉は重い
しかし、本書に記されている論理も話の展開も
その言葉以上に「重すぎた」と思う

今のままでは、コアなファンしかこの本を支持しないだろう
だが、議論を分かりやすく説明した図があれば
読者の数は広がるはずだ

“目から鱗”の視点を、シンプルで分かりやすいケースで示してくれてきたゴールドラット氏の新作ということで、楽しみにしながら読み進めましたが、正直、今回は私にとっては難解な著作になってしまいました。

 『フリーダム・オブ・チョイス』 
“結果に対して不平をブツブツもらす”のか“その結果から新たな知識を獲得すること”の選択肢のどちらを選ぶのかは我々の自由。この選択の自由を“どんな人にだって・・・備わっている・・・すばらしい頭脳”を使って行う事を邪魔する三つの障害。
 1“現実を複雑だと考えること”
 2“対立は当たり前で仕方のないことだと考えること”
 3“人には、他人を責める習性があること” 
この障害を乗り越えれば人生もビジネスも有意義なものになる。

 という骨子だと思うのですが、なぜかしっくりと頭に入ってきません。父と娘の会話という形式でストーリーが進んでいくのですが、何度も立ち止まってしまいました。恐らく、読者に考えさせる意図で、結論を急がず、趣旨をぼかしながらの表現や構成になっているのでしょうが、私には負担の大きいスタイルでした。

 娘のエフラットが最後にこういう台詞で締めくくります。
「充実した有意義な人生がおくれるんだったら、(愚痴をこぼしたり、不平不満を言ったリする)そんな愉しみ、私も喜んでさよならするわ」
ここで、なるほどと感心した後に、付章が続き、改めて選択肢を投げかけられます。最後まで考えさせられる構成・・・。気力のある時にチャレンジしてみる著作なのでしょう。

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