感動をつくれますか? (角川oneテーマ21) の感想
参照データ
タイトル | 感動をつくれますか? (角川oneテーマ21) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 久石 譲 |
販売元 | 角川書店 |
JANコード | 9784047100619 |
カテゴリ | ジャンル別 » エンターテイメント » 音楽 » 音楽一般 |
購入者の感想
タイトルは「感動をつくれますか?」だが、本書のテーマはものづくり、もしくは商品開発の方法である。作曲家である著者が、音楽、とくに映画音楽を題材にして、どのような心構えでいかに作曲しているかを説明している。
第1章と第2章がものづくりの技法について。第3章と第4章は、音楽について。第5章と第6章は、もっと広く社会全体について著者の考えていることが書かれている。
彼の主張はたくさんあるが、『プロとは、ハイレベルの仕事をできる人ではなく、「毎回」できる人だ。』『感性は、過去の経験と知識の蓄積。』『失敗の原因は必ず自分のうちにある。』などは印象深い。
我々が音楽家(芸術家)に対して持っている「感情的で奇行が多く、普通の生活をしていない人」といったイメージとは異なり、彼らもビジネスマンと同じように顧客のニーズを気にしながら、論理的に音楽の要素を分解し、生活のリズムを一定に保って作曲していることに驚く。モーツァルトが短時間でシンフォニーが書けたのは、フォーマット化していたという理由も大きいらしい。
音大生などの音楽が好きな方にとっては直接的に参考になる本だが、企業の商品開発担当者にも多くの気づきを与えてくれる。
作曲家は、音での表現だけでなく、言葉での表現も上手い。
第1章と第2章がものづくりの技法について。第3章と第4章は、音楽について。第5章と第6章は、もっと広く社会全体について著者の考えていることが書かれている。
彼の主張はたくさんあるが、『プロとは、ハイレベルの仕事をできる人ではなく、「毎回」できる人だ。』『感性は、過去の経験と知識の蓄積。』『失敗の原因は必ず自分のうちにある。』などは印象深い。
我々が音楽家(芸術家)に対して持っている「感情的で奇行が多く、普通の生活をしていない人」といったイメージとは異なり、彼らもビジネスマンと同じように顧客のニーズを気にしながら、論理的に音楽の要素を分解し、生活のリズムを一定に保って作曲していることに驚く。モーツァルトが短時間でシンフォニーが書けたのは、フォーマット化していたという理由も大きいらしい。
音大生などの音楽が好きな方にとっては直接的に参考になる本だが、企業の商品開発担当者にも多くの気づきを与えてくれる。
作曲家は、音での表現だけでなく、言葉での表現も上手い。