シングル・コレクション1976-1982 の感想
参照データ
タイトル | シングル・コレクション1976-1982 |
発売日 | 2014-12-03 |
アーティスト | やしきたかじん |
販売元 | キングレコード |
JANコード | 4988003459970 |
Disc 1 : | ゆめいらんかね 流れ者 君はどこへ ほんの昔 焼けた道 けもの道 ながばなし <大阪大衆大学祭グランプリ受賞曲> 近頃の人生 明日になれば 今さら… Walking on 砂の十字架 スターチルドレン かりそめのパートナー スマイル・アゲイン 横顔 ルームナンバー301 愛の時代に さよならの落としもの (収録予定) |
Disc 2 : | 夜のピアノ [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] イージーダンス (MC「挨拶など」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 雨に消えて (MC「たかじんの名前の話」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 踊るスリランカ (MC「たかじんの喧嘩戦法、パトカーが来た話」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 今さら… [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 旅に唄あれば (MC「今回の東京進出の話」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 近頃の人生 (MC「大阪大衆音楽祭の話」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] ながばなし [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] この椅子で (MC「西本願寺ホールなど、いろんな思い出話」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 明日になれば (MC「鳳蘭に作った曲」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] ラストショー (MC「最後にいちばん思い出に残っているデビュー曲」) [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] ゆめいらんかね [1980年7月12日 大阪・梅田 バーボンハウスでのライヴより] 娼婦和子 [Special Bonus Track] さよならの言葉 [Special Bonus Track] |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » J-POP |
購入者の感想
シングル・コレクションと題されてるものの「あんた」も「やっぱ好きやねん」も「東京」も入ってない。
知ってる曲のタイトルがないからといって(私のように)買うかどうか悩む人もおると思うので、このレビューで正直に私の感想を書きたい。
(ここからは、たかじんに敬意を表して、地の下町の大阪弁で書きます。)
私はDisc1の1曲目の「ゆめいらんかね」の歌いだしのアカペラを聞いた瞬間に、やられてもた。
まるでブレスの音が聞こえるかのような一瞬の間のあとに聞こえてくるたかじんの声の青さ、甘さがメッチャよくて、完全に心奪われてもうた。
声のオリジナル度が普通ちゃう。どこをどう切り取っても「たかじんの歌」。
他人が歌っとったらこの完成度ないやろ、ってゆうような矜持みたいなもんが痛いくらい伝わってきよる。
たかじん自身が、歌を“噛みくだいて”自分のものにしてから歌うっていうのを信条にしとるんやろね。
そやから初期の初期の作詞荒木十章、作曲家鋪隆仁(たかじんの本名)の作品が特にええ。
高校の時からのツレという荒木と自分とで作った歌…たしかに青うてある意味直球やし万人受けはせんやろけど、
私もいつの間にか、東京とかが収録されてないこの青臭い楽曲集のほうでよかった、とまで思えるようになった。
また、Disc2は「デビュー4年目、30才の若きやしきたかじんの未発表ライブ音源。1980年大阪梅田のバーボンハウス、たかじんがメジャー展開を試み自分の意思で東京へ進出しようとしていたタイミングの」もの。
合間のたかじんのMC(て言うよりしゃべりのほうがおうてるわ)もたっぷり収録。
これも落語のまくらを聞いてるようで(笑)、聞いてて気持ちええ。本人もわかっててやってるやろけど、しゃべりから歌に入る、その落差というか、変化がホンマええんよ。クセなるわ。
それとこの編集盤は、当時キングレコードの大阪宣伝部に所属していた竹中建三さんの尽力が大きいけど、彼が書くライナーノーツでは、たかじんとともに売り込んでた当時を懐かしく愛情深く振り返っていて、それを読むのも楽しい。
知ってる曲のタイトルがないからといって(私のように)買うかどうか悩む人もおると思うので、このレビューで正直に私の感想を書きたい。
(ここからは、たかじんに敬意を表して、地の下町の大阪弁で書きます。)
私はDisc1の1曲目の「ゆめいらんかね」の歌いだしのアカペラを聞いた瞬間に、やられてもた。
まるでブレスの音が聞こえるかのような一瞬の間のあとに聞こえてくるたかじんの声の青さ、甘さがメッチャよくて、完全に心奪われてもうた。
声のオリジナル度が普通ちゃう。どこをどう切り取っても「たかじんの歌」。
他人が歌っとったらこの完成度ないやろ、ってゆうような矜持みたいなもんが痛いくらい伝わってきよる。
たかじん自身が、歌を“噛みくだいて”自分のものにしてから歌うっていうのを信条にしとるんやろね。
そやから初期の初期の作詞荒木十章、作曲家鋪隆仁(たかじんの本名)の作品が特にええ。
高校の時からのツレという荒木と自分とで作った歌…たしかに青うてある意味直球やし万人受けはせんやろけど、
私もいつの間にか、東京とかが収録されてないこの青臭い楽曲集のほうでよかった、とまで思えるようになった。
また、Disc2は「デビュー4年目、30才の若きやしきたかじんの未発表ライブ音源。1980年大阪梅田のバーボンハウス、たかじんがメジャー展開を試み自分の意思で東京へ進出しようとしていたタイミングの」もの。
合間のたかじんのMC(て言うよりしゃべりのほうがおうてるわ)もたっぷり収録。
これも落語のまくらを聞いてるようで(笑)、聞いてて気持ちええ。本人もわかっててやってるやろけど、しゃべりから歌に入る、その落差というか、変化がホンマええんよ。クセなるわ。
それとこの編集盤は、当時キングレコードの大阪宣伝部に所属していた竹中建三さんの尽力が大きいけど、彼が書くライナーノーツでは、たかじんとともに売り込んでた当時を懐かしく愛情深く振り返っていて、それを読むのも楽しい。
歌手やしきたかじんの、コアなファンにはたまらないCDです。逆に、ビクターやポリスターのベストアルバムしか持っていない方には、なかなか手を出しづらい内容です。
「ながばなし」「明日になれば」「ラストショー」そして「ゆめいらんかね」といった、初期のいい曲のライブバージョンが入っているので、ちょっとでも興味があれば手に取って欲しいです。ライブの録音の音質は、AMラジオの音くらいというレベルですが、自分はそんな些細なことは気になりません。
初CD化の作品も入り、これでキングレコード時代はすべてCD化されました。2枚目のライブは、東京進出前夜ともいうべきライブで、歌も素晴らしいのですが、たかじんの人生の一部を垣間見たような印象です。
たかじんがいちばん貢献できなかったレコード会社が、いちばんファンにとっては嬉しいCDを出してくれているというのは、奇妙な感じです。
「ながばなし」「明日になれば」「ラストショー」そして「ゆめいらんかね」といった、初期のいい曲のライブバージョンが入っているので、ちょっとでも興味があれば手に取って欲しいです。ライブの録音の音質は、AMラジオの音くらいというレベルですが、自分はそんな些細なことは気になりません。
初CD化の作品も入り、これでキングレコード時代はすべてCD化されました。2枚目のライブは、東京進出前夜ともいうべきライブで、歌も素晴らしいのですが、たかじんの人生の一部を垣間見たような印象です。
たかじんがいちばん貢献できなかったレコード会社が、いちばんファンにとっては嬉しいCDを出してくれているというのは、奇妙な感じです。