ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書) の感想
参照データ
タイトル | ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 金 聖響 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062879156 |
カテゴリ | エンターテイメント » 音楽 » クラシック » 18世紀・古典派以前 |
購入者の感想
ベートーヴェンの9つの交響曲の一曲一曲について、若手指揮者の金聖響氏が指揮者ならではの視点から解説してくれる。こうした趣向の本は、これまで意外とありそうでなかったものであるから、玉木氏によるこの企画はクラシックファンとしてはありがたい。
普段、曲を聴いていて主題や形式など確認したいときには、音楽之友社の『作曲家別名曲解説ライブラリー』を繙くこととしているが、この本では、「第四」と「第七」の第三楽章のヘミオラのリズム、「第五」の冒頭第一主題のフェルマータの長さの話などそうした解説書ではあまり触れられない部分や、ピリオド奏法と現代奏法の違い、ホールの残響とテンポの関係など実際の演奏についても言及されており、色々と参考になる。
また、金氏は書中でしきりに、楽譜を見ながら曲を聴くことを勧めている。素人にとっては、音符を追っていくだけで精一杯で、なかなか新たな発見というのも難しいが、久しぶりに楽譜を見ながら聴いてみようかという気持ちにさせられた。
あと、金氏が「第九」第4楽章の歌詞「天使ケルビム云々」の部分について意味が分からないので色々な人に尋ねてみたが結局納得いく答えは得られなかったと語っているエピソードも面白かった。
普段、曲を聴いていて主題や形式など確認したいときには、音楽之友社の『作曲家別名曲解説ライブラリー』を繙くこととしているが、この本では、「第四」と「第七」の第三楽章のヘミオラのリズム、「第五」の冒頭第一主題のフェルマータの長さの話などそうした解説書ではあまり触れられない部分や、ピリオド奏法と現代奏法の違い、ホールの残響とテンポの関係など実際の演奏についても言及されており、色々と参考になる。
また、金氏は書中でしきりに、楽譜を見ながら曲を聴くことを勧めている。素人にとっては、音符を追っていくだけで精一杯で、なかなか新たな発見というのも難しいが、久しぶりに楽譜を見ながら聴いてみようかという気持ちにさせられた。
あと、金氏が「第九」第4楽章の歌詞「天使ケルビム云々」の部分について意味が分からないので色々な人に尋ねてみたが結局納得いく答えは得られなかったと語っているエピソードも面白かった。