週刊東洋経済 2014年7/5号 [雑誌] の感想

ハッキリ言って今の年金制度では、年金だけで生活していくにはかなりしんどい。
年収５００万程度の標準世帯にしてそうであるから、それ以下の世帯は尚更であろう。
定年後も働けるうちは働くという考え方も結構。年金を早く受け取ったり、おそく受け取る、
年金基金に加入して受取額を増やすという手もあるが、あまりアテにはならないと
思った方がいいだろう。

それより大事なことは、毎月の生活費の不足分を何かで埋めるという方法、例えば
確定拠出年金の加入者なら商品の運用次第では大きくその金額を増やすことも可能だ。
但し、豊富な商品知識と経験が必要なことは言うまでもない。銀行へ預金するくらいなら
投資の方へ資金を振ってもよいのではないか。資金が減るのはいや、という方は別として。

現実にＧＰＩＦもこの秋口から投資配分を株式の方へシフトする方針を示しているし、
ＮＩＳＡも非課税枠の拡大を検討中でこのメリットを活かさない手はないのではないか。
それとこれからは年金に「マクロ経済スライド」方式が適用されることにより、賃金や物価が
上昇しても年金額は変わらないといった現実に直面していくことになる。先を見据えた
自助努力が必要とされる時代になるのかもしれない。