宇宙兄弟 コミックガイド (KCデラックス ) の感想

アニメ化・実写映画化に伴い、宇宙兄弟関連の書籍が雨後の筍のように出版されているが、これもそのひとつ。今が商機と見た講談社の商魂たくましいというべきなんだろうが、ちょっと食傷ぎみなのは事実。

コミックの大ファンとしては、このコミックが売れてくれることは素直に喜ぶべきなんだろうが、ここまでしなくてもって感じで出てくるのはどうかなって思う。そう思うなら、買わなきゃいいだけの話なんだけど、大ファンとしてはつい買ってしまう。ファン心理を巧みについたいい企画だと言っておこう。

今回の企画は、アニメや映画でこの宇宙兄弟を知り、これから読んでみようって人向けの内容。ファン層が広がったのを定着させようという目論見なんだろうけど、ずっと読んできたファンにはちょっと物足りなさは残る。その穴埋めではないんだろうが、著者の小山宙哉氏の単行本未収録の作品、「劇団Jet’s」が収録されている。これがなかなか面白かった。これを読むために買っても損はない!?