授業では時間切れになった日本史 (KAWADE夢文庫) の感想

明治維新後の日本史は学校ではあまり詳しく習った記憶はありませんが、この本を読めば勉強になります。

授業では時間切れになった日本史…つまり、近・現代史である。
明治維新から、55年体制の終焉まで、
「学術書」ではないので、細部にまで入りこんでいくことはないが、
教科書に書いてある事項の背景・周辺情報が豊富に盛り込まれており、
近・現代史を流れで理解することが出来る。
本書は、日本の歴史がたった2時間でわかる本 (KAWADE夢文庫)の近・現代史の記述をより充実させたもので、
｢日本の歴史がたった2時間でわかる本｣を幕末まで読み、その後、本書を読むとよい。
「日本史入門」と名乗る本が巷では多数溢れているが、
本書、そして｢日本の歴史がたった2時間でわかる本｣は、その中でも秀逸である。
よく限られた紙面で、ここまでおもしろいエピソードを盛り込めたなと、感心する。
歴史は、記憶の産物、我々が今こうして生きている、この時間も歴史となる。
歴史、特に我が国の歴史の知識と理解は不可欠である。
この文庫本2冊なら、必ず読める。
是非、読んでほしい。