星が永遠を照らしてる/美しい地球を知る者よ の感想

「星が永遠を〜」は第1章上映時にはじめて聴きました。「なんで『真赤なスカーフ』じゃないんだ?」と思ったものの、問いかけるような、願うような、優しげでまた寂しげなサビがとても印象的で、耳に残っていたのも事実。
後日結城アイラさんのコメントで、「真赤なスカーフ」のスカーフをふるあの子の視点からの曲、ということを知り、ますます曲への興味が湧きました。
実際フルでじっくり聴くと、メロディも歌詞もとにかく素敵です。離別の悲哀と、再会への希望が入り交じった「待つ側」の思いの込もった曲は「真赤なスカーフ」とはまた違う魅力があります、またパート1をブラッシュアップ、深化させているヤマト2199にピッタリだと思います。
「ヤマトのEDはコレじゃない!」という意見も多々見ますが、決して「真赤なスカーフ」と無関係では無いですし、結城さんご本人も、また作詞の畑亜貴さんもヤマトファンとのこと。ヤマト愛も十分です(笑)。きちんとヤマトの曲として作られた曲だと思います。
あと、これは個人的な解釈なんですが、旅立った人の帰還を願う曲、ということなので、地球に向かった妹たちの帰りを待つスターシアの思い、とも聴けるのでは?とも考えました。地球を救うためとは言え、大切な肉親を単身危険な航海に出させたのですから、当然不安でしょうし、一人イスカンダルで妹たちの無事を祈り、ここ(イスカンダル)に帰ることを願っているはず…。他にも、地球への救済を最初に提案したのは妹側だったとしたら、姉が止めても行こうとするかもしれない云々、など色々想像力をかきたてられます。(今後の2199の展開によっては見当違いな見方になるかも、ですが)これも歌詞の魅力、そして結城アイラさんの、妻、恋人とも、また姉妹とも娘とも聴こえる、愛する人を待つすべての女性を思わせる優しく繊細な歌声からかもしれません。
「美しい地球〜」はこのCDがはじめてでした。「星が永遠を〜」と違って明るめの曲だったので、いまいちピンと来なかったのですが、第2章を観賞後はメ2号作戦後のヤマトクルーの決意が溢れる、また未知の世界への思いも織り込まれた良い曲と感じられました。