ブッダの人と思想 (NHKブックス) の感想
参照データ
タイトル | ブッダの人と思想 (NHKブックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 元 |
販売元 | 日本放送出版協会 |
JANコード | 9784140018354 |
カテゴリ | 人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門 |
購入者の感想
ブッダの教えを知る上での最良の書だと思う。
単に言葉だけを集めたのではなく、その人生の足跡をたどりながら、多くの人に教えを説きながら進んでいくその過程とあわせて、ブッダの教えが展開される。
いきなり、ブッダの言葉だけの本を読むと、インドと日本ではその社会の前提条件が違うので、前提の共有がないゆえに、何を言っているのか理解しがたいところもあるが、足跡や当時のインドの話を交えながら、教えを説いてくれるので、とても理解しやすい。
読んでいて、思ったのが、ブッダ自身は、理想のバラモンとしてのあり方を説いていることが分かる。ただ、そのバラモンとは、バラモン教のいうところの身分としてのバラモンではない。理想の人間のあり方を追求し、成し遂げたものをバラモンと言っているようである。
私自身、恥ずかしながら誤解していたのが、一度解脱すればそれでいいものなんだと理解していたことだ。この書を読んで、ブッダは悟りを開いた後も、自らが清らかにある修行を続け、ブッダに対して悪魔が現れ、ブッダはその悪魔に打ち勝つための努力を続けたということでした。
仏教というよりも、ブッダの教えを知りたいという人には、まずこれをおススメします。たとえば「空」のように、なんとなく分かっているような気がして、そうであっても、実ははっきり知っていませんという言葉なども分かりやすく丁寧に説明されています。これを読んだ上で、ブッダの言葉に関する本を読めば理解が進むと思います。
単に言葉だけを集めたのではなく、その人生の足跡をたどりながら、多くの人に教えを説きながら進んでいくその過程とあわせて、ブッダの教えが展開される。
いきなり、ブッダの言葉だけの本を読むと、インドと日本ではその社会の前提条件が違うので、前提の共有がないゆえに、何を言っているのか理解しがたいところもあるが、足跡や当時のインドの話を交えながら、教えを説いてくれるので、とても理解しやすい。
読んでいて、思ったのが、ブッダ自身は、理想のバラモンとしてのあり方を説いていることが分かる。ただ、そのバラモンとは、バラモン教のいうところの身分としてのバラモンではない。理想の人間のあり方を追求し、成し遂げたものをバラモンと言っているようである。
私自身、恥ずかしながら誤解していたのが、一度解脱すればそれでいいものなんだと理解していたことだ。この書を読んで、ブッダは悟りを開いた後も、自らが清らかにある修行を続け、ブッダに対して悪魔が現れ、ブッダはその悪魔に打ち勝つための努力を続けたということでした。
仏教というよりも、ブッダの教えを知りたいという人には、まずこれをおススメします。たとえば「空」のように、なんとなく分かっているような気がして、そうであっても、実ははっきり知っていませんという言葉なども分かりやすく丁寧に説明されています。これを読んだ上で、ブッダの言葉に関する本を読めば理解が進むと思います。