「老いる」とはどういうことか (講談社プラスアルファ文庫) の感想
参照データ
タイトル | 「老いる」とはどういうことか (講談社プラスアルファ文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 河合 隼雄 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062561846 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
本書は老人に対するハウ・ツーについて述べるのではなく、「老い」
についてごく短いコラムを書き、読者がそこから「老い」について
それぞれの考えを発展させていただくものにしたい(まえがき)アイヌの人たちは老人の言うことがだんだんわかりにくくなると、
老人が神の世界に近づいて「神用語」を話すようになり、そのため
一般の人間にはわからなくなると考える、とのこと。
「ぼけはじめたな」と受け止めるより「とうとう神用語を話すよう
になった」と思うのとでは老人に接する態度は随分変わるだろう。
「神用語」という言葉を考えたアイヌの人たちの知恵の深さに我々
も学ぶべきである。(30-「神用語」を話す)110あるコラムにはグリムの話や臨死体験の話、ヒンドゥー教の
知恵の話など多岐に渡り、実に充実した本であります。
についてごく短いコラムを書き、読者がそこから「老い」について
それぞれの考えを発展させていただくものにしたい(まえがき)アイヌの人たちは老人の言うことがだんだんわかりにくくなると、
老人が神の世界に近づいて「神用語」を話すようになり、そのため
一般の人間にはわからなくなると考える、とのこと。
「ぼけはじめたな」と受け止めるより「とうとう神用語を話すよう
になった」と思うのとでは老人に接する態度は随分変わるだろう。
「神用語」という言葉を考えたアイヌの人たちの知恵の深さに我々
も学ぶべきである。(30-「神用語」を話す)110あるコラムにはグリムの話や臨死体験の話、ヒンドゥー教の
知恵の話など多岐に渡り、実に充実した本であります。