NFL 2014カラー写真名鑑 (B・B MOOK 1096) の感想

　ついに今年もNFLのシーズンがやってきた。この競技の魅力にとり憑かれてはや20数年。前にも書いたとおり、今となってはこれが世界で一番面白い球技である、という確信は全く揺るぎない。

　というワケで本書である。NFL32チームすべてのHC（ヘッド・コーチ）、OC（オフェンス・コーディネイター）、DC（デフェンス・コーディネイター）そしてロースター入りした選手(コーチと一部主力選手は顔写真付き）を紹介するだけではなく、今シーズンの戦力分析までしてくれている。NFLも米国の他のメジャー・スポーツと同様にFAによる選手の移籍が頻繁である。しかもわが国のスポーツ・マスコミは何故かNFLに極めて冷淡であるので、本書がなければ個人的には毎シーズンの戦力分析はもはや不可能である。であるから毎年毎年、野球本やサッカー本に比べて売れるわけでもないであろうこの本を出してくれる出版元のベースボール・マガジン社には心からお礼を言いたい(笑)。

　今シーズン本の目玉記事は

1.「観る者すべてを魅了する注目のスーパースター20人」

2.「新時代の潮流『パッケージ・プレイ』とは？」

　1は昨シーズンのSB（スーパー・ボウル）で激突したシアトルのQBラッセル・ウィルソンとデンヴァーのQBペイトン・マニングを中心に、NFLファンであればお馴染の、注目のスター選手たちを紹介。2は昨シーズン画期的なオフェンス・スタイルをカレッジからプロに導入した、フィラデルフィアのチップ・ケリーHCの戦術の詳細な解説。

　来年の2月半ばのSBまでは、私の心の約半分はこのスポーツに奪われていると言っても過言ではない。最後に今シーズンSBに行きそうなチームを大胆予想すると、AFCは本命デンヴァー、対抗シンシナティ、穴はサン・ディエゴ。NFCは本命フィラデルフィア、対抗サン・フランシスコ、穴はグリーン・ベイとなりますか。多分当たらないでしょうけど(笑)。