未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書) の感想

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タイトル未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)
発売日販売日未定
製作者菅谷 明子
販売元岩波書店
JANコード9784004308379
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館

購入者の感想

図書館という存在なるものについて一から考えるいいチャンスをこの本が提供してくれていると言えます。実は、G7各国との比較において、日本は図書館後進国(最下位)なのだそうだ。日本の公共図書館は、無料で借りられる貸し本屋と揶揄されているのです。昨今、知識社会・知識経済と言われる世界において、このような状況は日本国いや日本人にどのような未来をもたらすことになるのでしょうか。
「ニューヨーク公共図書館」は、日本の公共図書館から連想するイメージとは、はるかにかけ離れており、民主主義の国アメリカとの歴然とした差を改めて感じさせます。その凄いところは以下の通りです。
1 ニューヨーク公共図書館はNPOが運営、明確な目的があり、あるべき姿を追求
2 民主主義のベースとなる情報拠点:情報公開・共有・偏りのない情報収集
3 偏りのない公平な歴史の記録を残すという徹底したアーカイブ(保存)としての機能
4 4つの研究図書館と85の分館から構成:規模の凄さと高い専門性、科学産業ビジネス図書館なるものも存在
5 3700人というスタッフ、司書の高い専門性(目利き)による資料の選択・収集・保管、電子情報の活用、高度な検索システム
6 市民への情報リテラシー教育サービス・無料ビジネスコンサルタントサービス
7 市民のコミュニケーション、コミュニティの空間としての図書館
この本の最後の部分に、むすびとして、日本の図書館に対する提言があります。ただ、著者がこの分野の研究の第一人者だとすれば、日本独自の図書館の再定義、実行レベルの具体的施策提案が必要だったと思います。

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