格闘技の科学　力学と解剖学で技を分析！ (サイエンス・アイ新書) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

総合格闘技をやっている者の視点からのコメントです。
格闘技に関して物理や科学の面からアプローチしている面白い本です。

上級者が意識せずにできているコツやノウハウを
科学に落としこんで解説してくれるといった印象の本です。

内容は打撃から寝技、レスリング、剣道など様々な武道から
取り上げられており総合格闘技をやっている自分からすると
なるほどと思う内容が多くありました。

印象に残ったのは打撃の当たる時間と威力との相関の部分です。
これは実際に練習する時に意識するとより強くパンチを打てるようになれると思いました。

悪い点としては図が生かしきれていないところです。
説明で「相手の右手を取ってその手を右上に動かして。。」など
言葉で説明されてもイメージしづらい部分が多くありました。

イラストもありますが、その説明とあまり関わりの無いものが多く
文章の補助としての役割はありませんでした。

また、幅広い格闘技を取り扱っているので
ボクシングだけや柔道だけをやられている方は参考になる部分は少なくなります。
格闘技をやられていない方もイメージがつかないと思うのであまりオススメはできません。