働かないオジサンの給料はなぜ高いのか: 人事評価の真実 (新潮新書) の感想
参照データ
タイトル | 働かないオジサンの給料はなぜ高いのか: 人事評価の真実 (新潮新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 楠木 新 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106105654 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » マネジメント・人材管理 |
購入者の感想
題名に引かれて読み始めたのですが,高度成長期から20年前の頃の話しを読んでいる印象です.
終身雇用の下で,一生を同じ会社で過ごす前提の話しがここに書かれていますが,今となっては時代錯誤の事例も混ざっています.2つだけ例を挙げます.
1つ目は,子会社出向は島流しとは限りません.むしろ,本社にいるより,子会社や支店では一ランク上のポジションにつけることを利用して,能力を見たり,人材育成に使うケースが増えています.半沢直樹の例が出ていますが,子会社の経営企画部長として,規模は小さいながらも会社の経営方針を決めるポジションで能力を見る,と見ることもできます.
2つ目は,同期の中から選抜を繰り返すのは,ピラミッド型の組織が前提です.少子化でむしろ逆ピラミッド型の年齢構成になると,こうした選抜が難しくなるのですが,本書ではこうした現実には触れずに,年功序列が永遠に続くことが前提になっています.これに対する唯一の解はありませんが,各社はこうした状況に対する方策を模索しているのではないでしょうか.
新入社員が,この本を読んで,会社生活の参考にする前に,違う見方もあるよということを示したく感想を書きました.
終身雇用の下で,一生を同じ会社で過ごす前提の話しがここに書かれていますが,今となっては時代錯誤の事例も混ざっています.2つだけ例を挙げます.
1つ目は,子会社出向は島流しとは限りません.むしろ,本社にいるより,子会社や支店では一ランク上のポジションにつけることを利用して,能力を見たり,人材育成に使うケースが増えています.半沢直樹の例が出ていますが,子会社の経営企画部長として,規模は小さいながらも会社の経営方針を決めるポジションで能力を見る,と見ることもできます.
2つ目は,同期の中から選抜を繰り返すのは,ピラミッド型の組織が前提です.少子化でむしろ逆ピラミッド型の年齢構成になると,こうした選抜が難しくなるのですが,本書ではこうした現実には触れずに,年功序列が永遠に続くことが前提になっています.これに対する唯一の解はありませんが,各社はこうした状況に対する方策を模索しているのではないでしょうか.
新入社員が,この本を読んで,会社生活の参考にする前に,違う見方もあるよということを示したく感想を書きました.