チーム・ブライアン の感想

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参照データ

タイトルチーム・ブライアン
発売日販売日未定
製作者ブライアン・オーサー
販売元講談社
JANコード9784062191739
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

ブライアン・オーサーという指導者は、なんと教え子たちに惜しみない愛情を注ぐ人であることか。
いささかならず胸を打たれ、目頭が熱くなった。

この本に興味を持って手に取ろうとする殆どの人の最大の関心事は「羽生結弦とブライアン・オーサーの師弟がいかにしてソチ五輪を闘ったか」に尽きると思うが、個人的に本書の肝は、第2章「キム・ヨナ」にあると思う。
本書を「オーサーの自伝」として読むにも、この章が大きなターニングポイントとなる。
「チーム・ブライアン」がキム・ヨナを金メダルに導くまでに、いかに細かい配慮と緻密な戦略を積み重ね続けたかが、殆ど「ネタバレ」あるいは「種明かし」と表現したいほどの詳細さで、指導者の目線から綴られている。
日本人にとって、色々と考えるところのある核心が書かれているので、この章を読み飛ばさないことをおすすめする。
日本のフィギュア・ファンの中には、「浅田真央の最大のライバルのコーチだった人」という先入観だけで、残念ながらオーサーに好印象を抱いていない人もいるが、そのような理由から苦手意識を持っている人にも、本書を是非読んで欲しいと思う。

またピーキングや練習時間の精度などについての重要性が章をまたいで何度も語られるので、人を指導する立場にある人が読むにも、おおいに参考になると思う。
あとは、審査員はどういう演技を好んで高く評価するのか?ミスをしても得点を確実に稼ぐ選手は何が違うのか?といった現行採点ルールの攻略法にも触れているので「ミスや転倒があっても高得点が出るのは何故?」と素朴に疑問に思った経験のある人には勉強になるかと思う。

15歳当時、スケートを滑る楽しみや喜びを失った状態で、キム・ヨナという少女は母親に連れられオーサーの門を叩く。
彼女は笑顔も見せず毎日不幸そうであり、母親に「頑張れ」と叱られるたびに泣いていたという。
オーサーはヨナを「スケーターとしての人生を送るのではなく、普通の女の子になりたかったのでしょう」と述懐するが、それでも「この韓国人の少女と帰らぬ旅に出るのだ」と決意し、毎日泣いているヨナを理解しようとつとめていく。

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