人生に生かす易経 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル人生に生かす易経
発売日販売日未定
製作者竹村 亞希子
販売元致知出版社
JANコード9784884747954
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

【内容(ネタバレ禁止!)】
占いの原書として有名な中国四書五経の筆頭『易経』は、英語では『Book of Changes』と訳されているように、本来、変化を生かして成長していくための人間学の書でした。一方、難解極まりないことでも高名(汗)なこの古典を、竹村先生は驚きの分かりやすさで読み解かれていきます。黙って開けばぴたりとハマる…「分かった!」「深い…」のアップダウンの中、人間が分かり人生観が変わっていく、『超訳・易経』とともに、一冊で何度美味しいのか語り尽くせない入門用名著の一つです。

【ささった言葉】
・積善の家には必ず余慶あり。
・観る目を養う、そして聴く耳を持つ。
・上位に居りて驕らず、下位に在りて憂えず。
・「時中」=時にぴったりでなくてはいけない。
・小石にはつまづくが、大きい岩にはつまづかない。
・このトラブルが何を教えようとしているのかに気づく。
・何も持っていない、認められない、そういった不遇の時代のほうが確乎不抜の志が立てられる。
・「この命とは先天的に付与されておる性質能力だから天命といい、またそれは後天的修養によっていかようにも変化せしめられるものという意味において運命ともいう(安岡正篤)」

【教訓】
当たるも8卦×当たらぬも8卦と言われる=64卦に、さらに×6爻でトータル=384パターン!で語られる膨大な人生模様。2000年以上かけて練り上げられてきた東洋人の知恵は、書により人により様々な形で伝えられてきたものを思い出させてくれます。どの道訪れる運/不運。成功は人を輝かせ、苦難は人を磨く。どちらが来ても「おお、そう来たか」と笑って対処できる人間になりたい。

 本書は、五経の一冊である『易経』の単なる実践法解説もあるのですが、始めに易しく易教の立場、歴史、考え方を解り易く述べています。著者によれば、『易経』は未だ読み方が確固として定まっていないと述べ、解釈の多様性が『易教』をますます難解なものにしていると説いています。『君子占わず』とは易教を読んで3つのエッセンスを体得していれば出処進退が判るという意味であり、前兆・変化を察知して事象発生の結果を考察するのが易経の本質であると説いています。『易教』には占いとしてのテキストとしての意味合いと、『占わざるのみ』と云う孔子の言葉即ち『易教に通じていれば君子占わず』という2つの意味合いに基づく読み方が両立していると説ています。やがて陰陽の2極で成り立つ"爻"の変化からなる様々な状態や背景に在る哲学を紹介し、竜をモデルにした話を用いて解説して行きます。それらを基本として人生に立ちはだかる"逆境を克服する"指南を与え、これから易教を読破・研究する人には灯台に成り得る有り難い内容に仕上がっています。岩波文庫の『易経・上下巻』は原作内容をストレートに扱ったもので、初めて取組む人には難解です。易経に興味を持たれた方は、まず本書で易教に対するポジティブな認識と全体像を構築されてから、岩波文庫や原著を詳解した専門書籍に取組まれる事をお勧めします。(韓国の)太極旗の由来なども本書を読めば分かってきます。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

人生に生かす易経

アマゾンで購入する
致知出版社から発売された竹村 亞希子の人生に生かす易経(JAN:9784884747954)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.