自衛隊は尖閣紛争をどう戦うか (祥伝社新書) の感想

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自衛隊情報分析官、元パイロット及び元護衛艦艦長の共同執筆によるタイムリーな好著だと思います。
第１章は、尖閣諸島に中国がどのように上陸するかのシナリオと、それに対する日本の作戦を詳細に説明しています。特に、偽装漁民による強襲上陸は従来から予想されていましたが、彼らの後方攪乱の予想には、正直驚きました。そこまで予想しているんですね・・・・。
第２章以下は、海上、陸上、航空の各自衛隊の戦力分析と比較です。女の子には、少々退屈かもしれません(^^;)が、最先端のテクノロジーについて、知らなかったことがたくさんあり勉強になりました。
現代の航空戦では、太平洋戦争の時のように、戦闘機が乱れ飛んで空中戦を展開するなんてことはあり得ないことも初めて知りました。情報とテクノロジーの進化に驚きました。

備えあれば憂いなし、のことわざどおり様々な形のシミュレーションを通して領土を守ることは、喫緊の課題だと思います。
この点、所謂「世論戦」に訴える必要があると痛感しました。