東芝 dynabook T954/89L [Office付き] (ライトゴールド) PT95489LHXG の感想

4KのIGZO液晶としては2台目、IGZOとしては3台目の購入です。
主に、撮影や編集した4K動画のプレビューに使う予定で購入しました。

4KIGZOでは同じIPSのUP3214Qを愛用しているのですが、それに比べて
LED（光量）においての指向性がなぜか非常にきついため、せっかくIPSを
採用しているのに、（色再現性を除けば）大げさではなく、低価格ノートと
同様な極端な視野角となっていました。色においての再現性は低下しない
ため、スペック上の数字には現れてきません。実機を必ず見てからの購入を
おすすめします。

首をどの方向へ数センチ動かしただけでも、大きく明るさが変化して
しまいますし、そもそもベストな角度で見ていても、画面中央に光が
集中し、四隅まで均等に光が行き渡っていません（！）。低価格機では
時々ありますが、比較的画面を近くで見がちな4Kでそれをやられると、
勘弁してくださいという感じはしますね。動画も静止画も落ち着いて
鑑賞しにくいですし、せっかくの4Kを台無しにしています。複数で
鑑賞するのも全く向いていません。

UP3214Qではそういったことはありませんでしたので、LEDの配光が問題
なんでしょう。タッチパネルを採用しているのも、もしかすると影響して
しまったのかもしれません。高画質を謳うのなら、ここの改善が急務だと
思いますね。

ハンディカムなどの4K動画再生についてのレビューは後日追記しますが、
とりあえず試したところでは、付属アプリでの再生では若干コマ落ちを
感じるものの、XAVC S 30p 60Mbpsの再生は可能でした。上記の光量の
問題はあるにしろ、簡単なチェック程度には使えるように思います。

XAVC S 60p 150Mbpsの再生や、付属ではない4Kアプリでの再生品質、
また、Premiere Pro CC + SONY Video Edit Componentsでの4Kモバイル

◆昨年の今頃、そこそこコスパのよいノートPCを購入しており、
新しいノートPCなど必要なかったにも関わらず、のしかかる物欲に抗いきれずに購入に踏み切りました。
（ちなみに購入は東芝ダイレクト、購入したのはOffice無しの方ですが
　Amazon内にOffice無しの当該商品が見当たらないために、こちらに書かせてもらいます。）

まだ4Kノートというジャンルに他の競合製品が無いために、
商品自体のレビューであると同時に、「4KノートPC」という新しいジャンルとしてのレビューも兼ねていると思って参考にしてもらえれば。

先にその、4Kノートって現状でどうなの？って事について書いておきます。（2014年5月現在）
■買うべき理由
・とにかく4Kディスプレイ使いたい
・4Kコンテンツを鑑賞したりいじったりしたい
■買うべきでない理由
・今はまだ割高。この先絶対安くなる。買い時ではない。
・4Kコンテンツがない

私は以前から書籍をスキャンして電子化しており、
4K以上画像が腐る程あるので4Kの解像度をきちんと活かせる資産がありました。
（高解像度設定で取り込んでいるため、画像の一つ一つがアホみたいにでかい）
4K撮影のデジカメやスマホが出始めていますし、YouTubeでも4Kの映像が見られるなど、
徐々に4Kへ向けた環境は整いつつはありますが、
それでもまだまだ普通の人には今の所4Kディスプレイが欲しくなる動機にはなりえないと思います。

ところで、最近は単体の4Kディスプレイも手に入りやすくなってきましたが、
単体のディスプレイを4Kで快適に運用していくには、「4K出力の環境」も重要です。
事前に情報収集をしておかないと、
「ディスプレイ買ってみたけど、持ってたPCではきちんと出力できねー」という事になりかねません。
場合によっては、その環境を整えるためにそれなりに投資が必要になる場合もあるかもしれません。