ソナチネ の感想

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参照データ

タイトルソナチネ
発売日販売日未定
製作者小池 真理子
販売元文藝春秋
JANコード9784163900469
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者

購入者の感想

初出はオール読物 平成19年から25年の短編7本

小池さん(1952-)もお歳を重ねて来て生老病死に関する話題が多いように思います。
また鎌倉やその周辺、あるいは軽井沢周辺を背景にしたモノも以前は多かったように思いますが
最近はそれほどでもないですね。

今回の7本はエロチックありプラトニックあり色々であります。

個人的には女性の業(ごう)あるいは性(さが)を小池さんが深く書き紡いでいるように思えます。
今回はエロチックな作品より千年萬年、交感などが非常に印象に残りました。

ちなみに小池さんの作品では「ふたりの季節」なんかが好きですね。

一番好きな作家 小池真理子さんの短編集です。
「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」
これらの短編7編が収録されています。

小池さんの最近の作品は初期の頃のスリルで胸がドキドキする様な内容ではありませんが
1編1編言葉を取りこぼしたくない様な味わい深い丁寧な作品になっています。

読み始めた途端、自分のいる日常を忘れ、小池さん独特の世界へ入り込んでしまった様な錯覚に陥ります。

決して派手な作品集ではないけれど1人ゆっくり物語をあじわえる素敵な本に仕上がっています。

日常の何気ないひとコマを切り取った短編集です。
長編も素晴らしい作品が多い著者ですが、短編の名手でもあります。
小池作品に共通する、甘美で官能的な作品がとても良かったです。
短いストーリーの中に、味わいあるエッセンスがぎゅっと凝縮されています。
こういう短編を書ける作家はあまりいないと思います。
もっともっとたくさんのこういった短編を残してほしいと期待します。

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文藝春秋から発売された小池 真理子のソナチネ(JAN:9784163900469)の感想と評価
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