生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた の感想

本当に神様は粋なことをなさってくださいました、神足さんの『書く力』を奪わなかったことです。もちろん、何も無く無事だったら一番の喜びでしたが、あれほど重篤な事態に陥り、リハビリを含めれば1年も入院生活を送られた神足さんが、もう３冊目の著書を店頭に並べる日が来るとは…読者としても、本当に感激の至りです。
この本は、日常の生活に密着した日々の食事についてを、一家のシェフでもある奥様との共著という形で綴った物になっています。
お二人の思い出のお店や、神足さんの実家のお母様から教わったものを…家庭の味にアレンジしたお料理がたくさん紹介されています。
お料理に纏わる話や、それについての神足さんの思い出や感想に、一々頷き涙が出てしまいました。
家族の絆と食卓を囲む楽しさや暖かさが伝わってくる、珠玉の１冊になっていると思います。