セブン‐イレブンの正体 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルセブン‐イレブンの正体
発売日販売日未定
製作者古川 琢也
販売元金曜日
JANコード9784906605521
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » サービス・小売 » 小売

購入者の感想

「巨大でありながら、実際は何もしていない会社」
という言葉が印象的な一冊。

巨大企業があるようでいて、店舗も配送網さえも、
実は細かな企業の集合体に過ぎないのだが、
集合体としての体裁を保つための締め付け方こそが、
コンビニチェーンのノウハウであり、力の源泉なのだな。
フランチャイズオーナは生かさず殺さず、リスクを
負わせつつ、チェーンから離れられないように
コンビニ本部は仕向けていく。
新婚旅行も、肉親の葬儀でさえも、約束された補助も
受ける事ができずに業務が優先される世界だったとは。

昔、よく利用していたセブンイレブンの2F住居が
火事になったんだが、あっという間に平屋の店として
営業を再開していた。
げっそりと痩せて、目もうつろなままレジに立つ店長は、
その火事で妻子を失っていたのだ。
彼もまた、そうした境遇で地獄を見た1人だったのか。

本部と顧客の狭間に立つ、その業務に携わる人の多くが
不幸になる商売。 便利さの陰で苦しむ人々のしわ寄せは、
順繰りに社会を回って我々自身にいつか戻ってくる。

金は天下の回りもの。 しかし、回ってくるのは
金だけではないってことも承知しておかなきゃならない。
深夜や盆暮れ正月に買い物ができなくても良い、
日曜日は休んじゃえ。 そんな時代は、のんびりした
雰囲気も社会を回っていたんじゃないだろうか。

私達は何を次の世代に回していけるんだろうか。

機械のごとく人が使い捨てで扱われるような、
ギスギスした社会は子供達の世に回したくないな。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

セブン‐イレブンの正体

アマゾンで購入する
金曜日から発売された古川 琢也のセブン‐イレブンの正体(JAN:9784906605521)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.