機動戦士ガンダムUC 4 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | 機動戦士ガンダムUC 4 [DVD] |
発売日 | 2011-12-02 |
監督 | 古橋一浩 |
出演 | 内山昂輝 |
販売元 | バンダイビジュアル |
JANコード | 4934569637758 |
カテゴリ | » DVD » ジャンル別 » アニメ |
購入者の感想
原作既読で宇宙世紀ガンダムについてもそれなりに予備知識がある者のレビューです。
そもそも原作は小説10巻にもなる大作で、賛否両論はあれど扱っているテーマもガンダムの舞台である宇宙世紀の総括という非常に重いテーマです。これを忠実に再現しようとすれば6時間足らずの尺で足りるはずがありません。参考までに同じく小説10巻原作である銀河英雄伝説を忠実に再現したOVAは本編だけで110話もあります。そもそも原作を忠実に再現するのは無理があるのです。今回はそれが如実に表れた結果と言えるように思います。原作でこの4巻に相当する部分は西暦から宇宙世紀への転換を宗教という視点から印象付け、物語の深みを増すエピソードがあるのですがそれが丸ごとカットされていたり、今回の主人公ともいえる人物と物語全体の主人公、バナージとの交流もカットされているため感情移入できない部分も多々見られます。
しかしながら、それでも満点を付けたのはそのような制約がある状況下でアニメスタッフおよび脚本家陣(原作の福井氏を含む)が最大限の努力を見せてくれ、それに感動した為です。
映像作品としてはクオリティの高い作画(乱れを指摘する人もいますが、少なくとも素人目に見ても気になるというレベルではありません)、ちゃんと人間が乗ってるんだと思わせるMS戦の細かな演出、それを盛り上げる音楽と高いレベルでまとまっています。懐かしのMSが沢山出演しておりリ・ガズィがチラッと映ったり、ブライトの部屋にちゃんとアムロの写真があったりとファンサービスというかスタッフの愛も伝わってきます。
問題の脚本も走り気味ではありますが、メインのテーマである、「感じる心を止めない」「可能性を信じる」事がきちんと描かれており、原作を知らずとも物語を追う軸を見つけられるよう配慮されています。
このクオリティで例えば39話のアニメを製作するのは現代では不可能でしょう。原作と比べて、違和感、不満点がある事は確かですがそれがこの程度で済んでる事自体を自分としては評価したいと思います。それは恐らくスタッフたちの才能と努力と愛のたまものであり、素直に感動させてくれるものでした。
そもそも原作は小説10巻にもなる大作で、賛否両論はあれど扱っているテーマもガンダムの舞台である宇宙世紀の総括という非常に重いテーマです。これを忠実に再現しようとすれば6時間足らずの尺で足りるはずがありません。参考までに同じく小説10巻原作である銀河英雄伝説を忠実に再現したOVAは本編だけで110話もあります。そもそも原作を忠実に再現するのは無理があるのです。今回はそれが如実に表れた結果と言えるように思います。原作でこの4巻に相当する部分は西暦から宇宙世紀への転換を宗教という視点から印象付け、物語の深みを増すエピソードがあるのですがそれが丸ごとカットされていたり、今回の主人公ともいえる人物と物語全体の主人公、バナージとの交流もカットされているため感情移入できない部分も多々見られます。
しかしながら、それでも満点を付けたのはそのような制約がある状況下でアニメスタッフおよび脚本家陣(原作の福井氏を含む)が最大限の努力を見せてくれ、それに感動した為です。
映像作品としてはクオリティの高い作画(乱れを指摘する人もいますが、少なくとも素人目に見ても気になるというレベルではありません)、ちゃんと人間が乗ってるんだと思わせるMS戦の細かな演出、それを盛り上げる音楽と高いレベルでまとまっています。懐かしのMSが沢山出演しておりリ・ガズィがチラッと映ったり、ブライトの部屋にちゃんとアムロの写真があったりとファンサービスというかスタッフの愛も伝わってきます。
問題の脚本も走り気味ではありますが、メインのテーマである、「感じる心を止めない」「可能性を信じる」事がきちんと描かれており、原作を知らずとも物語を追う軸を見つけられるよう配慮されています。
このクオリティで例えば39話のアニメを製作するのは現代では不可能でしょう。原作と比べて、違和感、不満点がある事は確かですがそれがこの程度で済んでる事自体を自分としては評価したいと思います。それは恐らくスタッフたちの才能と努力と愛のたまものであり、素直に感動させてくれるものでした。