35日間世界一周!! Part4 南米・天空都市編 の感想

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　待ちに待った4巻！まずマチュピチュ。３人の感動と、遺跡の凄さが伝わってきます。そして、雄大なチチカカ湖、ウユニ塩湖、ボリビアの月の谷など、南米の絶景満載です。特にウユニ塩湖の表面の自然の不思議な文様と、吸い込まれそうな真っ青な空は、写真でも素晴らしいです。

　もちろん、旅の参考にもなるのですが、例によって、旅行ガイド的な良いことばかりではありません。
　パックツアーと違い、すべてがスムーズなわけではなく、高山病やぼったくり、長距離バスの激しい揺れや寒さとの闘い、治安や衛生状態の悪い街など、ピンチの連続に、助け合いながら懸命に立ち向かう姿にも、読んでて引き込まれます。

　愉快なぼんくら３人組の旅。３人の人柄ゆえに、旅に色んな楽しみが増えているように思います。何というか、単に「あちこち眺めて終わり」でなく、現地の風景だけでなく、人や、味や、色んな物を楽しんでいるというか。とてもこの巻で7日間分とは思えない、密度の濃い旅です。

　かわいい絵柄で読みやすいですし、「旅チャンネル」の放送をご覧になっていない方でも、いきなり４巻からでも、あるいは特に旅マンガと思わなくても、普通に読み始めれば、とても楽しめると思います。帯の寺田克也先生のコメントどおり、読むと旅に出たくなっちゃいます。