絶対音楽 の感想

ALI PROJECTで作曲・編曲を担当してらっしゃる片倉三起也氏のインストアルバムです。
大半はALI PROJECTで出したアルバムに収録されているのですが、
「柔らかな肌」はアルバム「Dilettante」からでなく、アニメ「マリア様がみてる~春~」のサウンドトラックに収録されているオリジナルの方を収録しているのがなかなか憎いです。
今では入手が難しくなった氏のソロアルバム「Lento」からの収録曲も何曲かあるのもありがたいのですが、
どうせなら「月のなかの少女」や「Gai Desespoir」もソロアルバムの方のアレンジを収録してくれれば良かったのに…と、思わなくもありません。
（蛇足ですが、片倉氏の楽曲はアレンジが多く、アニメの劇中使用曲として作曲したものの別アレンジや歌詞をつけてアリプロの曲として発表している楽曲もかなり多いので、気になる方やお財布に余裕がある方はそちらも聴いてみることをオススメします。）

ということで、今までリリースされた収録アルバムをお持ちの方には物足りないアルバム…かと思いきやそうでもなく、
唯一の新曲「Dignity of the Orient」が結構存在感もあって素敵な曲で良いです。
それに何と言っても、初回プレス分にだけが封入されている「森の祭典」の視聴リンクURLはかなりの価値があると思います。
蟻プロジェクト時代の、それもVHSでしか残されていない幻の音源です。初回プレス分だけですが。
正直、私はこの二つのために予約して買いました。大満足です。

たとえ収録アルバムをお持ちでも、片倉氏のインスト曲が好きという方は買っても損ではないと思います。
ジャケットもかっこいいし、インスト曲だけ纏めてあるのもなにかと便利ですよね。
これを機に、完全オリジナルのソロアルバムをリリースしてくれたらなぁ、と密かに期待してます。