歴史人 9月号 の感想

山本五十六という人を扱った本はそれこそ山のようにありますから、
今更、完全オリジナルな本など作りようがなく、この本もまぁ、殆どが
どっかで見たことのある内容です。

ですがレビュータイトルにも書いた通り、合間合間になかなか良い特集が
あって、そこそこ楽しめました。

以下に目次を列記しつつ感想を交えてゆきます。購入の際の参考にしてネ

　　　山本五十六と真珠湾攻撃、その成功と誤算の真相

　　　山本五十六の栄光と苦悩の生涯

・・・ここまでは大抵の本で読めます。面白かったのは次の章です。

　　　山本五十六ははたして名将だったのか？それとも凡将だったのか

この企画自体は珍しくはないのですが、面白かったのは「名将派」「凡将派」の
それぞれの意見を検証していることです。特に「凡将派」の筆頭である作家の
故・生出寿氏（元海軍少尉）の著作を用いた検証は相当辛辣で面白かったです。

　　　検証！山本五十六の２大決戦（「ミッドウェー海戦」と「い号作戦」）

　　　アメリカ側から見た山本五十六暗殺ミッションの真相

これも面白かったです。山本元帥の暗殺を誰が考えて、どれだけの人間が関わって
いたのかを詳しく解説しています。当日の両軍の飛行コースなども地図やイラスト、
ＣＧを使ってわかりやすく示してくれます。特に面白かったのは「実際に長官機を撃墜
したのは誰か？」と「山本五十六は撃墜後も生存していたのか？」です。自分、こういう
重箱の隅をつつくようなネタが死ぬほど好きです　(*’ω｀*)

　　　連合艦隊指揮官たちの激闘の軌跡

珊瑚海海戦と井上成美中将　　ガ島輸送作戦と田中頼三少将　　海軍乙事件と福留繁参謀長

マリアナ沖海戦と小沢治三郎　　レイテ沖海戦と栗田健男中将　　戦艦大和の特攻作戦と神重徳大佐

・・・以上です。ここまでで９７ページ。残りの１４６ページまではほぼ関係のない記事です。